本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

新潟大学/2021年度

新潟大学 2021年 数学 第5問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

新潟大学2021年度第5問

複素数平面上の原点を中心とする単位円周上の4点 z1,z2,z3,z4z_1,z_2,z_3,z_4 は, arg⁡z2z1=θ1>0,arg⁡z3z2=θ2>0,arg⁡z4z3=θ3>0,θ1+θ2+θ3<2π\displaystyle \arg\frac{z_2}{z_1}=\theta_1>0,\quad \arg\frac{z_3}{z_2}=\theta_2>0,\quad \arg\frac{z_4}{z_3}=\theta_3>0,\quad \theta_1+\theta_2+\theta_3<2\pi を満たすとする。次の問いに答えよ。

(1) ∣z2−z1∣|z_2-z_1| を θ1\theta_1 を用いて表せ。

(2) ∣z3−z1∣, ∣z4−z1∣|z_3-z_1|,\ |z_4-z_1| を θ1,θ2,θ3\theta_1,\theta_2,\theta_3 を用いて表せ。

(3) ∣z4−z1∣∣z2−z1∣+∣z3−z2∣∣z4−z3∣∣z2−z1∣∣z3−z2∣+∣z4−z3∣∣z4−z1∣=∣z3−z1∣∣z4−z2∣\displaystyle \frac{|z_4-z_1||z_2-z_1|+|z_3-z_2||z_4-z_3|}{|z_2-z_1||z_3-z_2|+|z_4-z_3||z_4-z_1|}=\frac{|z_3-z_1|}{|z_4-z_2|} を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)∣z2−z1∣=2sin⁡θ12.\displaystyle (1)\quad |z_2-z_1|=2\sin\frac{\theta_1}{2}.
    (2)∣z3−z1∣=2sin⁡θ1+θ22,∣z4−z1∣=2sin⁡θ1+θ2+θ32.\displaystyle (2)\quad |z_3-z_1|=2\sin\frac{\theta_1+\theta_2}{2},\quad |z_4-z_1|=2\sin\frac{\theta_1+\theta_2+\theta_3}{2}.
    (3)(3)\quad 指定の等式が成り立つ.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

各点は単位円上にあり、隣り合う点の偏角差はそれぞれ θ1,θ2,θ3\theta_1,\theta_2,\theta_3 である。偏角差 δ\delta が 0<δ<2π0<\delta<2\pi のとき ∣z′−z∣=∣eiδ−1∣=(cos⁡δ−1)2+sin⁡2δ=2sin⁡δ2.\displaystyle |z'-z|=|e^{i\delta}-1|=\sqrt{(\cos\delta-1)^2+\sin^2\delta}=2\sin\frac{\delta}{2}. ここでは各角差が正で、仮定より全体も 2π2\pi 未満なので、半角の正弦は正である。

(1) 角差は θ1\theta_1 だから ∣z2−z1∣=2sin⁡(θ1/2)|z_2-z_1|=2\sin(\theta_1/2)。

(2) z1z_1 から z3,z4z_3,z_4 までの角差はそれぞれ θ1+θ2\theta_1+\theta_2 と θ1+θ2+θ3\theta_1+\theta_2+\theta_3 である。したがって ∣z3−z1∣=2sin⁡θ1+θ22,∣z4−z1∣=2sin⁡θ1+θ2+θ32.\displaystyle |z_3-z_1|=2\sin\frac{\theta_1+\theta_2}{2},\qquad |z_4-z_1|=2\sin\frac{\theta_1+\theta_2+\theta_3}{2}.

(3) A=θ1/2A=\theta_1/2, B=θ2/2B=\theta_2/2, C=θ3/2C=\theta_3/2 とおく。A,B,C>0A,B,C>0 かつ A+B+C<πA+B+C<\pi である。弦長を a=∣z2−z1∣=2sin⁡A,b=∣z3−z2∣=2sin⁡B,c=∣z4−z3∣=2sin⁡C,a=|z_2-z_1|=2\sin A,\quad b=|z_3-z_2|=2\sin B,\quad c=|z_4-z_3|=2\sin C, d=∣z3−z1∣=2sin⁡(A+B),e=∣z4−z2∣=2sin⁡(B+C),f=∣z4−z1∣=2sin⁡(A+B+C)d=|z_3-z_1|=2\sin(A+B),\quad e=|z_4-z_2|=2\sin(B+C),\quad f=|z_4-z_1|=2\sin(A+B+C) と書く。加法定理を用いると sin⁡Asin⁡(A+B+C)+sin⁡Bsin⁡C=sin⁡(A+B){sin⁡Acos⁡C+cos⁡Asin⁡C}=sin⁡(A+B)sin⁡(A+C).\begin{aligned} \sin A\sin(A+B+C)+\sin B\sin C &=\sin(A+B)\{\sin A\cos C+\cos A\sin C\}\\ &=\sin(A+B)\sin(A+C). \end{aligned} この式で AA と CC を交換すれば sin⁡Csin⁡(A+B+C)+sin⁡Bsin⁡A=sin⁡(B+C)sin⁡(A+C).\sin C\sin(A+B+C)+\sin B\sin A=\sin(B+C)\sin(A+C). よって、正の共通因子 sin⁡(A+C)\sin(A+C) を約分して fa+bcab+cf=sin⁡(A+B)sin⁡(B+C)=de.\displaystyle \frac{fa+bc}{ab+cf}=\frac{\sin(A+B)}{\sin(B+C)}=\frac{d}{e}. 分母は正なので、これが求める等式である。

この問題で使う考え方

  • 単位円上の弦長を偏角差で表す
  • 複素数の極形式
  • 三角関数の加法定理による積の整理

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。