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日本医科大学/2017年度/前期

日本医科大学 2017年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

日本医科大学2017年度第IV問

大小2つのサイコロを振って出た目をそれぞれ m,nm,n とする。△OAB\triangle OAB において,辺 OAOA を m:nm:n に内分する点を CC,辺 OBOB を n:mn:m に内分する点を DD とし,線分 ADAD と線分 BCBC の交点を EE とする。また,△OAB,△EAB\triangle OAB,\triangle EAB の面積をそれぞれ S,TS,T とするとき,以下の各問いに答えよ。

問1 TS\displaystyle \frac{T}{S} を,m,nm,n を用いて表せ。

問2 TS\displaystyle \frac{T}{S} の最大値を MM とするとき,MM の値を求めよ。また,TS=M\displaystyle \frac{T}{S}=M となる確率を求めよ。

問3 TS\displaystyle \frac{T}{S} の最小値とそのときの (m,n)(m,n) の組を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

内分点と2本の線分を位置ベクトルで表し、交点の重心係数から面積比を求めた。正の比の大小とさいころの全事象の数え上げを用いて最大・最小を決定した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1 TS=mnm2+mn+n2,\displaystyle \frac{T}{S}=\frac{mn}{m^2+mn+n^2},\quad 問2 M=13, P ⁣(TS=M)=16,\displaystyle M=\frac13,\space{}P\!\left(\frac TS=M\right)=\frac16,\quad 問3 min⁡TS=643 \displaystyle \min\frac TS=\frac6{43}\space{} at (m,n)=(1,6),(6,1)(m,n)=(1,6),(6,1)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

OA→=a, OB→=b\overrightarrow{OA}=\mathbf a,\ \overrightarrow{OB}=\mathbf b とおき、 p=mm+n, q=nm+n\displaystyle p=\frac{m}{m+n},\ q=\frac{n}{m+n} とする。内分比から CC の位置ベクトルは pap\mathbf a、DD の位置ベクトルは qbq\mathbf b である。

問1 EE の位置ベクトルを ua+vbu\mathbf a+v\mathbf b とおく。EE は ADAD 上にあるので、ある実数 tt に対し u=1−t, v=tqu=1-t,\ v=tq、従って qu+v=qqu+v=q。また EE は BCBC 上にあるので、ある実数 rr に対し u=p(1−r), v=ru=p(1-r),\ v=r、従って u+pv=pu+pv=p である。この連立方程式を解くと u=p21−pq,v=q21−pq.\displaystyle u=\frac{p^2}{1-pq},\qquad v=\frac{q^2}{1-pq}. よって E=(1−u−v)O+uA+vBE=(1-u-v)O+uA+vB であり、 1−u−v=1−pq−p2−q21−pq=pq1−pq\displaystyle 1-u-v=\frac{1-pq-p^2-q^2}{1-pq} =\frac{pq}{1-pq} (p+q=1p+q=1 を用いた)。三角形 EABEAB と OABOAB は同じ底辺 ABAB をもつので、面積比はそれぞれの高さの比、すなわち 1−u−v1-u-v に等しい。従って TS=pq1−pq=mn(m+n)2−mn=mnm2+mn+n2.\displaystyle \frac TS=\frac{pq}{1-pq} =\frac{mn}{(m+n)^2-mn} =\frac{mn}{m^2+mn+n^2}.

問2 m,n>0m,n>0 だから TS=11+mn+nm≦13\displaystyle \frac TS=\frac{1}{1+\frac mn+\frac nm}\leq\frac13 である。ここでは mn+nm≧2\displaystyle \frac mn+\frac nm\geq2 を用い、等号は m=nm=n のときに成り立つ。従って M=13\displaystyle M=\frac13。サイコロの出目の組は全部で36通り、等号となるのは (1,1),(2,2),…,(6,6)(1,1),(2,2),\ldots,(6,6) の6通りなので、求める確率は 636=16\displaystyle \frac6{36}=\frac16 である。

問3 r=mn\displaystyle r=\frac mn とおく。対称性により m≧nm\geq n としてよく、このとき 1≦r≦61\leq r\leq6 である。r≧1r\geq1 では r+1r\displaystyle r+\frac1r は増加する。実際、r2>r1≧1r_2>r_1\geq1 なら (r2+1r2)−(r1+1r1)=(r2−r1)(1−1r1r2)>0\displaystyle (r_2+\frac1{r_2})-(r_1+\frac1{r_1})=(r_2-r_1)(1-\frac1{r_1r_2})>0。 従って 1+mn+nm\displaystyle 1+\frac mn+\frac nm は最大で r=6r=6、すなわち (m,n)=(6,1)(m,n)=(6,1) のときに最大となる。対称な組 (1,6)(1,6) でも同じ値となるので、TS\displaystyle \frac TS の最小値は 61+6+36=643\displaystyle \frac{6}{1+6+36}=\frac6{43} であり、そのときの組は (6,1),(1,6)(6,1),(1,6) である。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルによる図形の考察
  • 確率の基本法則
  • 積の法則

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