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大阪大学/2008年度/前期

大阪大学 2008年 数学 第3問解答・解説

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1問題

大阪大学2008年度第3問

NN を 22 以上の自然数とする。

(1) 関数 f(x)=(N−x)log⁡xf(x)=(N-x)\log x を 1≦x≦N1\leq x\leq N の範囲で考える。このとき,曲線 y=f(x)y=f(x) は上に凸であり,関数 f(x)f(x) は極大値を 11 つだけとる。このことを示せ。

(2) 自然数の列 a1,a2,…,aNa_1,a_2,\ldots,a_N を an=nN−n(n=1,2,…,N)a_n=n^{N-n}\quad(n=1,2,\ldots,N) で定める。a1,a2,…,aNa_1,a_2,\ldots,a_N のうちで最大の値を MM とし,M=anM=a_n となる nn の個数を kk とする。このとき k≦2k\leq 2 であることを示せ。

(3) (2) で k=2k=2 となるのは,NN が 22 のときだけであることを示せ。(配点率 20 %20\,\%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • f′′(x)<0 (1≦x≦N),k≦2,k=2⟺N=2f''(x)<0\space{}(1\le x\le N),\qquad k\le 2,\qquad k=2\Longleftrightarrow N=2

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  f(x)=(N-x)log⁡\log x (1≦\le x≦\le N) とおくと、f′(x)=Nx−1−log⁡x,f′′(x)=−Nx2−1x<0.\displaystyle f'(x)=\frac{N}{x}-1-\log x,\qquad f''(x)=-\frac{N}{x^2}-\frac1x<0.したがって曲線は区間全体で厳密に上に凸であり、f′f' は減少し、x1<x2x_1<x_2 ならば f′(x1)>f′(x2)f'(x_1)>f'(x_2) が成り立つ。また、f′(1)=N−1>0,f′(N)=−log⁡N<0.f'(1)=N-1>0,\qquad f'(N)=-\log N<0.よって中間値の定理とこの減少の性質から、f′(c)=0f'(c)=0 を満たす1<c<N1<c<N の範囲の ccがただ1つ存在する。1≦x<c1\le x<c ではf′(x)>0f'(x)>0、c<x≦Nc<x\le N ではf′(x)<0f'(x)<0 だから、ff は1≦x≦c1\le x\le cで増加しc≦x≦Nc\le x\le Nで減少する。ゆえに極大値はただ1つである。

(2)  各n=1,2,…,Nn=1,2,\ldots,Nについてlog⁡an=log⁡nN−n=(N−n)log⁡n=f(n).\log a_n=\log n^{N-n}=(N-n)\log n=f(n).対数関数は、0<u<v0<u<v ならば log⁡u<log⁡v\log u<\log v を満たすので、ana_nが最大となる整数nnは、f(n)f(n)が最大となる整数nnと一致する。ff は厳密に上に凸である。もし最大値を与える整数が3個以上あれば、そのうち最小のものをrr、最大のものをssとすると、両者の間にある最大値を与える整数ttについてr<t<sr<t<sとなる。グラフが両端を結ぶ線分より上にある性質からf(t)>s−ts−rf(r)+t−rs−rf(s).\displaystyle f(t)>\frac{s-t}{s-r}f(r)+\frac{t-r}{s-r}f(s).右辺は最大値と等しいため、これは矛盾である。したがってk≦2k\le2。

(3)  N=2N=2ならa1=1a_1=1、a2=20=1a_2=2^0=1であるからk=2k=2である。逆にk=2k=2とする。最大値を与える2つの整数をr<sr<sとする。もしs−r≧2s-r\ge2なら、整数t=r+1t=r+1はr<t<sr<t<sを満たす。ff のグラフが両端を結ぶ線分より上にある性質によりf(t)>f(r)=f(s)f(t)>f(r)=f(s)となり、ttも整数であることに反する。よって2つの整数は隣り合い、m,m+1m,m+1と書ける。最大値が等しいのでmN−m=(m+1)N−m−1.m^{N-m}=(m+1)^{N-m-1}.もしm≧2m\ge2なら、mmとm+1m+1は互いに素だから、左辺と右辺も互いに素である。等しい正整数が互いに素ならその値は1だが、左辺はmN−m≧m≧2m^{N-m}\ge m\ge2であり矛盾する。したがってm=1m=1。このとき等式は1=2N−21=2^{N-2}となるのでN=2N=2である。以上からk=2k=2となるのはN=2N=2のときに限る。

この問題で使う考え方

  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 積の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数
  • 約数・倍数

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