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信州大学/2003年度

信州大学 2003年 数学 第6問解答・解説

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1問題

信州大学2003年度第6問

正の数 a, b, c は a<b<c の関係にあり,3a+c≠4b とする。f(x)=−log x とおくとき,座標平面上に4点 A(a, f(a)), B(b, f(a)), C(c, f(a)), D(c, f(c)) を定める。線分 AC を1:3に内分する点を M とする。B を通る y 軸に平行な直線が曲線 y=f(x) と交わる点を E とし,M を通る y 軸に平行な直線が線分 AD に交わる点を F とする。 次に,線分 BM を2:1に内分する点を N とし,N を通る y 軸に平行な直線が線分 EF および曲線 y=f(x) と交わる点をそれぞれ P および Q とする。 このとき,次の問に答えよ。

(1) 点 P と点 Q の座標を求めよ。

(2) 曲線 y=f(x) は下に凸であることを示せ。

(3)

(1), (2) を用いて a^(1/2)b^(1/3)c^(1/6) < a/2+b/3+c/6 を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) m=3a+c4,t=3a+2b+c6\displaystyle m=\frac{3a+c}{4},\quad t=\frac{3a+2b+c}{6}とおくと、P=(t,12f(a)+13f(b)+16f(c))\displaystyle P=\left(t,\frac12f(a)+\frac13f(b)+\frac16f(c)\right)、Q=(t,f(t))Q=(t,f(t))。すなわちP=(t,−12log⁡a−13log⁡b−16log⁡c)\displaystyle P=\left(t,-\frac12\log a-\frac13\log b-\frac16\log c\right)、Q=(t,−log⁡t)Q=(t,-\log t)。(2) x>0x>0でf′′(x)=1x2>0\displaystyle f^{\prime\prime}(x)=\frac1{x^2}>0だからy=f(x)y=f(x)は下に凸である。(3) f(t)<12f(a)+13f(b)+16f(c)\displaystyle f(t)<\frac12f(a)+\frac13f(b)+\frac16f(c)よりa1/2b1/3c1/6<3a+2b+c6=a2+b3+c6\displaystyle a^{1/2}b^{1/3}c^{1/6}<\frac{3a+2b+c}{6}=\frac a2+\frac b3+\frac c6。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) まず、線分ACを AM:MC=1:3 に内分する点の座標は M=(3a+c4,f(a)).\displaystyle M=\left(\frac{3a+c}{4},f(a)\right). 以下、m=3a+c4\displaystyle m=\frac{3a+c}{4} とおく。線分AD上で x=mx=m となる点は、AからDへ 14\displaystyle \frac14 進んだ点なので F=(m,34f(a)+14f(c)),E=(b,f(b)).\displaystyle F=\left(m,\frac34f(a)+\frac14f(c)\right),\qquad E=(b,f(b)). BN:NM=2:1BN:NM=2:1 より N=13B+23M\displaystyle N=\frac13B+\frac23M。したがって t:=xN=b+2m3=3a+2b+c6,yN=f(a).\displaystyle t:=x_N=\frac{b+2m}{3}=\frac{3a+2b+c}{6},\qquad y_N=f(a). 曲線との交点は Q=(t,f(t))Q=(t,f(t))。また t=13b+23m\displaystyle t=\frac13b+\frac23m なので、直線EF上でx座標がtの点Pは P=13E+23F\displaystyle P=\frac13E+\frac23F。ゆえに P=(t,13f(b)+23(34f(a)+14f(c)))=(t,12f(a)+13f(b)+16f(c)).\displaystyle P=\left(t,\frac13f(b)+\frac23\left(\frac34f(a)+\frac14f(c)\right)\right) =\left(t,\frac12f(a)+\frac13f(b)+\frac16f(c)\right).

(2) x>0x>0 に対して f′(x)=−1x,f′′(x)=1x2>0.\displaystyle f'(x)=-\frac1x,\qquad f''(x)=\frac1{x^2}>0. よって曲線 y=f(x)y=f(x) は下に凸である。

(3) m=34a+14c\displaystyle m=\frac34a+\frac14c はa,cの内点であり、m≠bm\ne b は仮定 3a+c≠4b3a+c\ne4b と同値である。したがって t=13b+23m\displaystyle t=\frac13b+\frac23m はb,mの間の内点である。f′′(x)>0f^{\prime\prime}(x)>0 より、曲線上の異なる2点を結ぶ線分は両端を除いて曲線より上にあるので f(t)<13f(b)+23f(m),f(m)<34f(a)+14f(c).\displaystyle f(t)<\frac13f(b)+\frac23f(m),\qquad f(m)<\frac34f(a)+\frac14f(c). よって Qy=f(t)<13f(b)+23f(m)<13f(b)+12f(a)+16f(c)=Py.\displaystyle Q_y=f(t)<\frac13f(b)+\frac23f(m) <\frac13f(b)+\frac12f(a)+\frac16f(c)=P_y. f(x)=−log⁡xf(x)=-\log x を代入し、対数の積の法則を使うと −log⁡t<−(12log⁡a+13log⁡b+16log⁡c),\displaystyle -\log t< -\left(\frac12\log a+\frac13\log b+\frac16\log c\right), すなわち log⁡(a1/2b1/3c1/6)<log⁡t.\log\left(a^{1/2}b^{1/3}c^{1/6}\right)<\log t. 対数関数の単調増加性より a1/2b1/3c1/6<t=3a+2b+c6=a2+b3+c6.\displaystyle a^{1/2}b^{1/3}c^{1/6}<t=\frac{3a+2b+c}{6}=\frac a2+\frac b3+\frac c6.

この問題で使う考え方

  • 内分・外分点
  • 直線の方程式
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 等式・不等式の証明
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数

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