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大阪大学/2021年度/前期

大阪大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

大阪大学2021年度第1問

a,ba,b を ab<1ab<1 をみたす正の実数とする。xyxy 平面上の点 P(a,b)P(a,b) から,曲線 y=1x (x>0)\displaystyle y=\frac{1}{x}\ (x>0) に2本の接線を引き,その接点を Q(s,1s)\displaystyle Q\left(s,\frac{1}{s}\right),R(t,1t)\displaystyle R\left(t,\frac{1}{t}\right) とする。ただし,s<ts<t とする。

(1) ss および tt を a,ba,b を用いて表せ。

(2) 点 P(a,b)P(a,b) が曲線 y=94−3x2\displaystyle y=\frac{9}{4}-3x^{2} 上の x>0, y>0x>0,\ y>0 をみたす部分を動くとき,ts\displaystyle \frac{t}{s} の最小値とそのときの a,ba,b の値を求めよ。

(配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

接点を一般の第1座標 u で表し、割線の傾きの極限から接線を求める。接点条件を二次方程式にして (1) を得る。(2) では ab の上限を平方因数分解で示し、t/s を √(1-ab) の関数として直接比較する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)s=1−1−abb,t=1+1−abb.\displaystyle (1)\quad s=\frac{1-\sqrt{1-ab}}{b},\quad t=\frac{1+\sqrt{1-ab}}{b}.
    (2)min⁡ts=3,(a,b)=(12,32).\displaystyle (2)\quad \min\frac{t}{s}=3,\quad (a,b)=\left(\frac12,\frac32\right).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

接点の第1座標を u (u>0)(u>0) とする。曲線 y=1x\displaystyle y=\frac1x 上の異なる2点 (u,1u),(x,1x)\displaystyle \left(u,\frac1u\right),\quad\left(x,\frac1x\right) を結ぶ直線の傾きは 1x−1ux−u=−1ux\displaystyle \frac{\frac1x-\frac1u}{x-u}=-\frac1{ux} であるから、x→\to u とすると接線の傾きは -1u2\displaystyle \frac1{u^2} である。よって接点 (u,1u\displaystyle \frac1u) における接線は y−1u=−1u2(x−u)\displaystyle y-\frac1u=-\frac1{u^2}(x-u)、すなわち y=2u−xu2\displaystyle y=\frac2u-\frac{x}{u^2} である。

点 P(a,b)P(a,b) がこの接線上にある条件は b=2u−au2\displaystyle b=\frac2u-\frac{a}{u^2}、したがって bu2−2u+a=0bu^2-2u+a=0 である。判別式は 4−4ab=4(1−ab)>04-4ab=4(1-ab)>0 であり、その解は u=1±1−abb\displaystyle u=\frac{1\pm\sqrt{1-ab}}b となる。0<ab<10<ab<1、b>0b>0 より両解は正であり、負号の解の方が小さい。したがって (1) s=1−1−abb,t=1+1−abb\displaystyle s=\frac{1-\sqrt{1-ab}}{b},\quad t=\frac{1+\sqrt{1-ab}}{b}。

(2) 条件から 0<a<32,b=94−3a2\displaystyle 0<a<\frac{\sqrt3}{2},\quad b=\frac94-3a^2 である。r=abr=ab とおくと r=94a−3a3\displaystyle r=\frac94a-3a^3 であり、34−r=3(a−12)2(a+1)≧0\displaystyle \frac34-r=3\left(a-\frac12\right)^2(a+1)\ge0 となる。等号は a=12\displaystyle a=\frac12 のときに限る。したがって 0<r≦34<1\displaystyle 0<r\le\frac34<1 で、rr の最大値は a=12\displaystyle a=\frac12 のときの 34\displaystyle \frac34 である。このとき b=32\displaystyle b=\frac32。

v=1−rv=\sqrt{1-r} とおくと、(1)より ts=1+v1−v\displaystyle \frac ts=\frac{1+v}{1-v} である。上の範囲から 12≦v<1\displaystyle \frac12\le v<1 なので、ts−3=4v−21−v=2(2v−1)1−v≧0\displaystyle \frac ts-3=\frac{4v-2}{1-v}=\frac{2(2v-1)}{1-v}\ge0。等号は v=12\displaystyle v=\frac12、すなわち r=34\displaystyle r=\frac34 のときに成立する。これは a=12,b=32\displaystyle a=\frac12,\quad b=\frac32 のときである。ゆえに最小値は 33 である。

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次方程式の判別式
  • 曲線の接線

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