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信州大学/2010年度

信州大学 2010年 数学 第5問解答・解説

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1問題

信州大学2010年度第5問

次の問いに答えよ。

(1) 四面体 OABC において,OA⊥BCOA\perp BC かつ OB⊥CAOB\perp CA ならば,OC⊥ABOC\perp AB となることを証明せよ。

(2) 不定積分 ∫x3ex2 dx\displaystyle \int x^{3}e^{x^{2}}\,dx を求めよ。

(3) 極限値 lim⁡n→∞∑k=1nn4n2−k2\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{n}{4n^{2}-k^{2}} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)OC⊥AB.(1)\quad OC\perp AB.
    (2)12(x2−1)ex2+C.\displaystyle (2)\quad \frac12(x^2-1)e^{x^2}+C.
    (3)14log⁡3.\displaystyle (3)\quad \frac14\log3.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) u=OA→\mathbf u=\overrightarrow{OA}、v=OB→\mathbf v=\overrightarrow{OB}、w=OC→\mathbf w=\overrightarrow{OC} とおく。辺の方向をベクトルで表すと、条件は u⋅(w−v)=0,v⋅(u−w)=0.\mathbf u\cdot(\mathbf w-\mathbf v)=0, \qquad \mathbf v\cdot(\mathbf u-\mathbf w)=0. 従って u⋅w=u⋅v\mathbf u\cdot\mathbf w=\mathbf u\cdot\mathbf v かつ u⋅v=v⋅w\mathbf u\cdot\mathbf v=\mathbf v\cdot\mathbf w である。内積の順序を入れ替えられるので、w⋅v=w⋅u\mathbf w\cdot\mathbf v=\mathbf w\cdot\mathbf u。よって OC→⋅AB→=w⋅(v−u)=0.\overrightarrow{OC}\cdot\overrightarrow{AB} =\mathbf w\cdot(\mathbf v-\mathbf u)=0. したがって OC⊥AB\boxed{OC\perp AB}。

(2) u=x2u=x^2 と置けば du=2x dxdu=2x\,dx であり、x3dx=x2(x dx)=12u du\displaystyle x^3dx=x^2(x\,dx)=\frac12u\,du。そこで ∫x3ex2 dx=12∫ueu du.\displaystyle \int x^3e^{x^2}\,dx=\frac12\int ue^u\,du. 部分積分すると ∫ueu du=ueu−∫eu du=(u−1)eu+C\displaystyle \int ue^u\,du=ue^u-\int e^u\,du=(u-1)e^u+C。元の変数に戻して ∫x3ex2 dx=12(x2−1)ex2+C.\displaystyle \boxed{\int x^3e^{x^2}\,dx=\frac12(x^2-1)e^{x^2}+C}.

(3) 各項を変形し、g(x)=1/(4−x2)g(x)=1/(4-x^2) とおくと n4n2−k2=1n14−(k/n)2=1ng(kn).\displaystyle \frac{n}{4n^2-k^2}=\frac1n\frac1{4-(k/n)^2}=\frac1n g\left(\frac kn\right). 0≦x≦10\leq x\leq1 では 4−x2≧34-x^2\geq3 なので gg は連続である。したがって和は 0≦x≦10\le x\le1 を幅 1/n1/n で分けた各小区間の右端の値を用いるので、区分求積法によりその極限は ∫01dx4−x2.\displaystyle \int_0^1\frac{dx}{4-x^2}. 部分分数(または標準積分公式)から ∫dx4−x2=14log⁡2+x2−x(0≦x≦1).\displaystyle \int\frac{dx}{4-x^2}=\frac14\log\frac{2+x}{2-x}\qquad(0\leq x\leq1). よって求める極限値は ∫01dx4−x2=14[log⁡2+x2−x]01=14log⁡3.\displaystyle \boxed{\int_0^1\frac{dx}{4-x^2} =\frac14\left[\log\frac{2+x}{2-x}\right]_0^1 =\frac14\log3}.

この問題で使う考え方

  • 垂直条件を内積0に変換
  • u=x²の置換と部分積分
  • 右端リーマン和から定積分に移す
  • 部分分数形の原始関数を評価

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