本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

信州大学/2016年度

信州大学 2016年 数学 第8問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

信州大学2016年度第8問

P_0, Q_0 を複素数平面上の異なる点とする。自然数 k に対して、平面上の点 P_k, Q_k を以下の条件 (i), (ii) を満たすものとして定める。

(i) 線分 P_{k−1}Q_{k−1} を P_{k−1} を中心として角 θ だけ回転させた線分が P_{k−1}Q_k となる。

(ii) 線分 P_{k−1}Q_k を Q_k を中心として角 θ' だけ回転させた線分が Q_kP_k となる。 以下の問いに答えよ。

(1) Q_{k+2} = Q_k となるための、θ と θ' に関する条件を求めよ。

(2) 0 ≦ θ < 2π, θ = −θ', |Q_0P_0| = 1 とする。Q_0 を中心とし、半径が r の円を C とする。P_{n−1} は C の内部、Q_n は C の外部にあるという。このとき、r² が取り得る値の範囲を n と θ を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)θ≡0(mod2π)またはθ+θ′≡π(mod2π).(2)2n(1−cos⁡θ)>1 のときn2+(n−1)2−2n(n−1)cos⁡θ<r2<2n2(1−cos⁡θ);それ以外は、その条件を満たす r2 は存在しない。\begin{aligned} (1)\quad&\theta\equiv0\pmod{2\pi}\quad\text{または}\quad\theta+\theta'\equiv\pi\pmod{2\pi}.\\[4pt] (2)\quad&2n(1-\cos\theta)>1\text{ のとき}\quad n^2+(n-1)^2-2n(n-1)\cos\theta<r^2<2n^2(1-\cos\theta);\\ &\text{それ以外は、その条件を満たす }r^2\text{ は存在しない。} \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

回転を複素数の積で表し、a=eiθa=e^{i\theta}, b=eiθ′b=e^{i\theta'}, dk=Qk−Pkd_k=Q_k-P_k とおく。回転条件より Qk=Pk−1+adk−1,Pk−Qk=b(Pk−1−Qk)=−abdk−1.Q_k=P_{k-1}+a d_{k-1},\qquad P_k-Q_k=b(P_{k-1}-Q_k)=-ab d_{k-1}. 従って dk=abdk−1d_k=ab d_{k-1} であり、また Qk+1−Qk=(Pk+adk)−Qk=ab(a−1)dk−1.Q_{k+1}-Q_k=(P_k+a d_k)-Q_k=ab(a-1)d_{k-1}. これから Qk+2−Qk=ab(a−1)(1+ab)dk−1.Q_{k+2}-Q_k=ab(a-1)(1+ab)d_{k-1}. 各線分の長さは回転で保たれ、dk−1≠0d_{k-1}\ne0、ab≠0ab\ne0 なので、Qk+2=QkQ_{k+2}=Q_k の必要十分条件は a=1a=1 または ab=−1ab=-1。すなわち θ≡0(mod2π)またはθ+θ′≡π(mod2π).\theta\equiv0\pmod{2\pi}\quad\text{または}\quad \theta+\theta'\equiv\pi\pmod{2\pi}.

(2) では b=e−iθ=a−1b=e^{-i\theta}=a^{-1} であり、dk=d0d_k=d_0、∣d0∣=1|d_0|=1。したがって Qn−Q0=n(a−1)d0,Pn−1−Q0=((n−1)(a−1)−1)d0=((n−1)a−n)d0.Q_n-Q_0=n(a-1)d_0,\qquad P_{n-1}-Q_0=\bigl((n-1)(a-1)-1\bigr)d_0 =\bigl((n-1)a-n\bigr)d_0. よって ∣Qn−Q0∣2=2n2(1−cos⁡θ),|Q_n-Q_0|^2=2n^2(1-\cos\theta), ∣Pn−1−Q0∣2=n2+(n−1)2−2n(n−1)cos⁡θ.|P_{n-1}-Q_0|^2=n^2+(n-1)^2-2n(n-1)\cos\theta. 円の内部・外部という条件は厳密不等式 ∣Pn−1−Q0∣2<r2<∣Qn−Q0∣2|P_{n-1}-Q_0|^2<r^2<|Q_n-Q_0|^2 と同値である。上端と下端の差は ∣Qn−Q0∣2−∣Pn−1−Q0∣2=2n(1−cos⁡θ)−1.|Q_n-Q_0|^2-|P_{n-1}-Q_0|^2=2n(1-\cos\theta)-1. したがって、2n(1−cos⁡θ)>12n(1-\cos\theta)>1 の場合に限って取り得る値があり、その範囲は n2+(n−1)2−2n(n−1)cos⁡θ<r2<2n2(1−cos⁡θ).n^2+(n-1)^2-2n(n-1)\cos\theta<r^2<2n^2(1-\cos\theta). この条件が成り立たない場合は、厳密な内外条件を満たす rr は存在しない。

この問題で使う考え方

  • 複素数平面での回転
  • 複素数の絶対値
  • 三角関数の加法定理と基本関係
  • 厳密不等式による範囲決定

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。