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信州大学/2020年度

信州大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

信州大学2020年度第4問

変量 aa のデータの値が ak=cos⁡(2kθ)(k=1,2,…,n)a_k=\cos(2k\theta)\quad(k=1,2,\dots,n) であるとする。ただし,0<θ<π0<\theta<\pi である。

(1) データの平均値 aˉ\bar{a} は aˉ=12nsin⁡θ{sin⁡(2nθ+θ)−sin⁡θ}\displaystyle \bar{a}=\frac{1}{2n\sin\theta}\{\sin(2n\theta+\theta)-\sin\theta\} で与えられることを示せ。

(2) n=10n=10,θ=π20\displaystyle \theta=\frac{\pi}{20} のとき,データの標準偏差 ss を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    aˉ=sin⁡((2n+1)θ)−sin⁡θ2nsin⁡θ\displaystyle \bar{a}=\frac{\sin((2n+1)\theta)-\sin\theta}{2n\sin\theta}
  • (2)
    s=7/10s=7/10

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 加法定理より、各 k=1,2,…,nk=1,2,\ldots,n について sin⁡((2k+1)θ)−sin⁡((2k−1)θ)=2sin⁡θcos⁡(2kθ).\sin((2k+1)\theta)-\sin((2k-1)\theta)=2\sin\theta\cos(2k\theta). これらを加えると左辺は望遠和となり、0<θ<π0<\theta<\pi なので sin⁡θ≠0\sin\theta\ne0。よって aˉ=1n∑k=1ncos⁡(2kθ)=sin⁡((2n+1)θ)−sin⁡θ2nsin⁡θ=sin⁡(2nθ+θ)−sin⁡θ2nsin⁡θ.\displaystyle \bar a=\frac1n\sum\limits _{k=1}^n\cos(2k\theta) =\frac{\sin((2n+1)\theta)-\sin\theta}{2n\sin\theta} =\frac{\sin(2n\theta+\theta)-\sin\theta}{2n\sin\theta}.

(2) n=10,θ=π/20n=10,\theta=\pi/20 を代入して aˉ=sin⁡(21π/20)−sin⁡(π/20)20sin⁡(π/20)=−110.\displaystyle \bar a=\frac{\sin(21\pi/20)-\sin(\pi/20)}{20\sin(\pi/20)}=-\frac1{10}. データは ak=cos⁡(kπ/10)a_k=\cos(k\pi/10) であり、ak2=(1+cos⁡(kπ/5))/2a_k^2=(1+\cos(k\pi/5))/2。上の和の式を n=10,θ=π/10n=10,\theta=\pi/10 として使うと ∑k=110cos⁡(kπ/5)=sin⁡(21π/10)−sin⁡(π/10)2sin⁡(π/10)=0.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{10}\cos(k\pi/5) =\frac{\sin(21\pi/10)-\sin(\pi/10)}{2\sin(\pi/10)}=0. したがって二乗平均は 110∑k=110ak2=120(10+∑k=110cos⁡(kπ/5))=12.\displaystyle \frac1{10}\sum\limits _{k=1}^{10}a_k^2 =\frac1{20}\left(10+\sum\limits _{k=1}^{10}\cos(k\pi/5)\right)=\frac12. 分散と標準偏差は s2=12−(−110)2=49100,s=710,\displaystyle s^2=\frac12-\left(-\frac1{10}\right)^2=\frac{49}{100},\qquad s=\frac7{10}, ここでは標準偏差が非負であることから正の平方根を取る。

正弦の差の公式を用いて余弦和を望遠和にし、平均の式を得る。指定値では平均 −110\displaystyle -\frac1{10}、二乗平均 12\displaystyle \frac12 なので、標準偏差は 12−1100=710\displaystyle \sqrt{\frac12-\frac1{100}}=\frac7{10}。

この問題で使う考え方

  • 加法定理
  • 有限和の望遠和
  • 平均・二乗平均
  • 分散と標準偏差

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