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信州大学/2020年度

信州大学 2020年 数学 第7問解答・解説

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1問題

信州大学2020年度第7問

0<r<10<r<1 とし,半径1の円 C1C_1 と半径 rr の円 C2C_2 の中心は一致しているとする。円 C1C_1 に内接し,円 C2C_2 に外接する円をできるだけたくさん描く。ただし,どの2つの円も共有点の個数は1以下とする。描いた円の円周の長さの総和を f(r)f(r) とするとき, lim⁡r→1−0f(r)\displaystyle \lim\limits _{r\to1-0}f(r) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

共通の中心をOO、描く小円の半径をρ\rho、その中心をPPとする。二つの接する条件から OP+ρ=1,OP−ρ=r.OP+\rho=1,\qquad OP-\rho=r. よってρ=(1−r)/2\rho=(1-r)/2、OP=R=(1+r)/2OP=R=(1+r)/2である。従って全ての小円は同じ大きさで、その中心は半径RRの円周上にある。 同じ半径の異なる2円は、一方が他方を含むことがないため、共有点が1個以下である条件は中心間距離が2ρ2\rho以上であることと同値である。 0<α<π/20<\alpha<\pi/2を sin⁡α=ρR=1−r1+r\displaystyle \sin\alpha=\frac{\rho}{R}=\frac{1-r}{1+r} で定める。中心を円周に沿って並べたとき、隣り合う中心がつくる中心角をθ\thetaとすると、弦の長さは2Rsin⁡(θ/2)2R\sin(\theta/2)である。これが2ρ2\rho以上ならθ≧2α\theta\ge2\alphaである。小円をNN個描けたとすれば全ての隣接角の和は2π2\piなので 2Nα≦2π,N≦πα.\displaystyle 2N\alpha\le2\pi,\qquad N\le\frac\pi\alpha. 逆にN=⌊π/α⌋N=\lfloor\pi/\alpha\rfloor個の中心を等間隔に置けばよい。α<π/2\alpha<\pi/2よりN≧2N\ge2であり、最短の中心間距離は2Rsin⁡(π/N)≧2Rsin⁡α=2ρ2R\sin(\pi/N)\ge2R\sin\alpha=2\rhoだから全ての小円は条件を満たす。 従って最大個数はN=⌊π/α⌋N=\lfloor\pi/\alpha\rfloorで、円周の総和はf(r)=π(1−r)Nf(r)=\pi(1-r)N。 床関数の不等式より π(1−r)(πα−1)<f(r)≦π21−rα.\displaystyle \pi(1-r)\left(\frac\pi\alpha-1\right)<f(r)\le\pi^2\frac{1-r}{\alpha}. r→1−r\to1-ではα→0+\alpha\to0+であり、 1−rα=(1+r)sin⁡αα⟶2.\displaystyle \frac{1-r}{\alpha}=(1+r)\frac{\sin\alpha}{\alpha}\longrightarrow2. 両端はともに2π22\pi^2へ収束するので、はさみうちにより lim⁡r→1−f(r)=2π2.\displaystyle \boxed{\lim\limits _{r\to1-}f(r)=2\pi^2}.

この問題で使う考え方

  • 接する円の半径
  • 弦と中心角
  • 最大個数の構成
  • はさみうち

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