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東北大学/2012年度

東北大学 2012年 数学 第5問解答・解説

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1問題

東北大学2012年度第5問

長さ1の線分ABを直径とする円周C上に点Pをとる。ただし, 点Pは点A, Bとは一致していないとする。線分AB上の点Qを∠BPQ=π3\displaystyle \angle \mathrm{BPQ} = \frac{\pi}{3}となるようにとり, 線分BPの長さをxとし, 線分PQの長さをyとする。以下の問いに答えよ。

(1) y を x を用いて表せ。

(2) 点 P が 2 点 A, B を除いた円周 C 上を動くとき, y が最大となる x を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)y=2x1−x23 x+1−x2(0<x<1)\displaystyle \text{(1)}\quad y=\frac{2x\sqrt{1-x^2}}{\sqrt3\,x+\sqrt{1-x^2}}\quad(0<x<1)。 (2)y は x=11+33 で最大。\displaystyle \text{(2)}\quad y\text{ は }x=\frac1{\sqrt{1+\sqrt[3]{3}}}\text{ で最大。}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

円周角の定理より ∠APB=π/2\angle APB=\pi/2。上下の半円で長さは対称なので、PP が上側にある場合を考え、θ=∠PBA\theta=\angle PBA とおく。0<θ<π/20<\theta<\pi/2、AB=1AB=1、BP=xBP=x より x=cos⁡θ,AP=sin⁡θ=1−x2,0<x<1.x=\cos\theta,\qquad AP=\sin\theta=\sqrt{1-x^2},\qquad 0<x<1. QQ は線分 ABAB 上にあるため ∠PBQ=θ\angle PBQ=\theta。また ∠BPQ=π/3\angle BPQ=\pi/3 なので ∠BQP=π−π3−θ=2π3−θ.\displaystyle \angle BQP=\pi-\frac\pi3-\theta=\frac{2\pi}3-\theta. 三角形 BPQBPQ の正弦定理から ysin⁡θ=xsin⁡(2π/3−θ),sin⁡(2π3−θ)=32cos⁡θ+12sin⁡θ.\displaystyle \frac{y}{\sin\theta}=\frac{x}{\sin(2\pi/3-\theta)},\qquad \sin\left(\frac{2\pi}3-\theta\right)=\frac{\sqrt3}{2}\cos\theta+\frac12\sin\theta. したがって y=2x1−x23 x+1−x2(0<x<1).\displaystyle \boxed{y=\frac{2x\sqrt{1-x^2}}{\sqrt3\,x+\sqrt{1-x^2}}}\qquad(0<x<1). なお正弦定理から BQ=3cos⁡θ3cos⁡θ+sin⁡θ\displaystyle BQ=\dfrac{\sqrt3\cos\theta}{\sqrt3\cos\theta+\sin\theta} で、これは 00 と 11 の間にあるため、QQ は線分 ABAB 上にある。

(2) t=tan⁡θt=\tan\theta とおくと t>0t>0、x=1/1+t2x=1/\sqrt{1+t^2} であり、上式は Y(t)=2t(t+3)1+t2\displaystyle Y(t)=\frac{2t}{(t+\sqrt3)\sqrt{1+t^2}} となる。Y(t)>0Y(t)>0 より対数微分して Y′(t)Y(t)=1t−1t+3−t1+t2=3−t3t(t+3)(1+t2).\displaystyle \frac{Y'(t)}{Y(t)}=\frac1t-\frac1{t+\sqrt3}-\frac{t}{1+t^2} =\frac{\sqrt3-t^3}{t(t+\sqrt3)(1+t^2)}. 分母は正なので、YY は t<31/6t<3^{1/6} で増加し、t>31/6t>3^{1/6} で減少する。また lim⁡t→0+Y(t)=lim⁡t→∞Y(t)=0\displaystyle \lim\limits _{t\to0+}Y(t)=\lim\limits _{t\to\infty}Y(t)=0 であるから、最大値は t=31/6t=3^{1/6} で達成する。そのとき x=11+t2=11+33.\displaystyle x=\frac1{\sqrt{1+t^2}}=\boxed{\frac1{\sqrt{1+\sqrt[3]{3}}}}.

この問題で使う考え方

  • 円周角と正弦定理
  • 三角置換t=tanθ
  • 対数微分と増減判定

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