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東京大学/2000年度

東京大学 2000年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東京大学2000年度第2問

複素数平面上の原点以外の相異なる2点P(α), Q(β)を考える。P(α), Q(β)を通る直線をl,原点からlに引いた垂線とlの交点をR(w)とする。ただし,複素数γが表す点CをC(γ)とかく。このとき,「w=αβであるための必要十分条件は,P(α), Q(β)が中心A(1/2),半径1/2の円周上にあることである。」を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • w=αβ⟺∣α−12∣=∣β−12∣=12.\displaystyle w=\alpha\beta\quad\Longleftrightarrow\quad \left|\alpha-\frac12\right|=\left|\beta-\frac12\right|=\frac12.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

必要性を示す。w=αβw=\alpha\beta と仮定すると,α≠0,β≠0\alpha\ne0,\beta\ne0 より w≠0w\ne0 である。R(w)R(w) は原点から直線 ll への垂線の足なので,OR→\overrightarrow{OR} を表す複素数 ww は ll に垂直である。P(α)P(\alpha) は ll 上にあるから,α−w\alpha-w は ww と垂直であり, (α−w)w‾+(α−w)‾w=0,すなわちαw‾+α‾w=2∣w∣2.(\alpha-w)\overline w+\overline{(\alpha-w)}w=0, \quad\text{すなわち}\quad \alpha\overline w+\overline\alpha w=2|w|^2. ここに w=αβw=\alpha\beta を代入すると ∣α∣2(β+β‾)=2∣α∣2∣β∣2.|\alpha|^2(\beta+\overline\beta)=2|\alpha|^2|\beta|^2. ∣α∣2>0|\alpha|^2>0 より β+β‾=2∣β∣2\beta+\overline\beta=2|\beta|^2,したがって Re⁡(β)=∣β∣2\operatorname{Re}(\beta)=|\beta|^2 である。同様に,Q(β)Q(\beta) が ll 上にあることから Re⁡(α)=∣α∣2\operatorname{Re}(\alpha)=|\alpha|^2 も得る。任意の複素数 γ\gamma について ∣γ−12∣2=∣γ∣2−Re⁡(γ)+14\displaystyle \left|\gamma-\frac12\right|^2 =|\gamma|^2-\operatorname{Re}(\gamma)+\frac14 だから,Re⁡(γ)=∣γ∣2\operatorname{Re}(\gamma)=|\gamma|^2 は ∣γ−12∣=12\displaystyle \left|\gamma-\frac12\right|=\frac12 と同値である。よって P,QP,Q は指定された円周上にある。

十分性を示す。P,QP,Q がその円周上にあるとする。すると α+α‾=2∣α∣2,β+β‾=2∣β∣2.\alpha+\overline\alpha=2|\alpha|^2,\qquad \beta+\overline\beta=2|\beta|^2. w=αβw=\alpha\beta とおくと w≠0w\ne0 であり, αw‾+α‾w=∣α∣2(β‾+β)=2∣α∣2∣β∣2=2∣w∣2.\alpha\overline w+\overline\alpha w =|\alpha|^2(\overline\beta+\beta) =2|\alpha|^2|\beta|^2 =2|w|^2. 同様に βw‾+β‾w=2∣w∣2\beta\overline w+\overline\beta w=2|w|^2 である。したがって α,β\alpha,\beta はともに zw‾+z‾w=2∣w∣2(Re⁡(zw‾)=∣w∣2)z\overline w+\overline z w=2|w|^2 \quad\bigl(\operatorname{Re}(z\overline w)=|w|^2\bigr) を満たす。この式は,実座標 z=(x,y),w=(u,v)z=(x,y), w=(u,v) で xu+yv=u2+v2xu+yv=u^2+v^2 と表される直線であり,法線ベクトルは w=(u,v)w=(u,v) である。また z=wz=w もこの式を満たす。P,QP,Q は相異なるので,この直線は P,QP,Q を通る直線 ll と一致し,ww は原点から ll に下ろした垂線の足である。ゆえに R(w)R(w) の複素数表示は w=αβw=\alpha\beta となる。

以上より,w=αβw=\alpha\beta であるための必要十分条件は,P(α),Q(β)P(\alpha),Q(\beta) が中心 1/21/2,半径 1/21/2 の円周上にあることである。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 等式・不等式の証明
  • 直線の方程式
  • 複素数平面
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察

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