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東京大学/2015年度

東京大学 2015年 数学 第5問解答・解説

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1問題

東京大学2015年度第5問

mを2015以下の正の整数とする。二項係数 {}_{2015}C_m が偶数となる最小のmを求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 求める最小の m\quad m\quad は 32\quad 32\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

二項定理より (1+x)2015=∑m=02015(2015m)xm\displaystyle (1+x)^{2015}=\sum\limits _{m=0}^{2015}\binom{2015}{m}x^m であるから、各係数の偶奇を考える。二進展開は 2015=210+29+28+27+26+24+23+22+2+1.2015=2^{10}+2^9+2^8+2^7+2^6+2^4+2^3+2^2+2+1. 係数を2を法として考える。まず j=0j=0 では (1+x)20=1+x(1+x)^{2^0}=1+x。また、(1+x)2j≡1+x2j(mod2)(1+x)^{2^j}\equiv1+x^{2^j}\pmod2 が成り立つと仮定すれば (1+x)2j+1≡(1+x2j)2=1+2x2j+x2j+1≡1+x2j+1(mod2).\begin{aligned}(1+x)^{2^{j+1}}&\equiv(1+x^{2^j})^2\\&=1+2x^{2^j}+x^{2^{j+1}}\\&\equiv1+x^{2^{j+1}}\pmod2.\end{aligned} ここで交差項 2x2j2x^{2^j} は2の倍数である。従って帰納法により、全ての整数 j≧0j\ge0 について (1+x)2j≡1+x2j(mod2).(1+x)^{2^j}\equiv1+x^{2^j}\pmod2. よって (1+x)2015≡(1+x)(1+x2)(1+x4)(1+x8)(1+x16)⋅(1+x64)(1+x128)(1+x256)⋅(1+x512)(1+x1024)(mod2).\begin{aligned}(1+x)^{2015}\equiv{}&(1+x)(1+x^2)(1+x^4)(1+x^8)(1+x^{16})\\&\cdot(1+x^{64})(1+x^{128})(1+x^{256})\\&\cdot(1+x^{512})(1+x^{1024})\pmod2.\end{aligned} 1≦m≦311\le m\le31 なら、mの二進表示は 1,2,4,8,161,2,4,8,16 の一部の和としてただ一通りに表せる。右辺で対応する因子からその項を選ぶ方法はただ一つなので、xmx^m の係数は1を法として合同し、(2015m)\displaystyle \binom{2015}{m} は奇数である。一方、指数32はこの最初の5つの因子からは得られず、次の使える指数は64である。よって x32x^{32} の係数は0を法として合同し、(201532)\displaystyle \binom{2015}{32} は偶数である。従って求める最小のmは 32.\boxed{32}.

現行作者版は二項定理による係数偶奇の議論に必要な平方合同式を帰納法で示し、原文の第5問と条件に適合。

この問題で使う考え方

  • 二項定理の係数比較
  • 2進表示とmod 2

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