平面 α の方程式
M=(1,1,0), N=(1,−1,0) なので、MN=(0,−2,0) は y 軸方向である。また AE=(−2,0,−2) は (1,0,1) に平行である。この二方向を含み M を通る平面では x−z が一定で、M を代入した値は 1。よって α: x−z=1.
(1) y=0 による切り口
y=0 と底面 ABCD の交わりは対角線 AC、また P,E はともに y=0 にある。したがって八面体の切り口は、(x,z) 平面で P(p,2),A(2,0),E(0,−2),C(−2,0) をこの順に結ぶ四角形である。平面 α と y=0 の交線は x−z=1(すなわち z=x−1). 図では点線で交線全体を示し、八面体の切り口内部にある部分を赤線で示す。内部部分の端点は、T=CE∩α=(−1/2,−3/2) と、2<p<3 では U=PA∩α=(4−p6−p,4−p2), p=3 では P=(3,2)、3<p<4 では V=PC∩α=(1+p6,p6) である。
(2) 切り口が八角形となる p の範囲
平面の左辺から 1 を引いた f(x,y,z)=x−z−1 の各頂点での値は f(A)=f(E)=1,f(B)=f(D)=−1,f(C)=−3,f(P)=p−3. 平面は辺の両端で f の符号が異なる辺を横切る。2<p<3 では PA,AB,AD,EB,EC,ED の6辺を横切るので切り口は六角形である。p=3 では P が平面上にあり、PB,PC,PD との交点がすべて P に重なるため、頂点は6個のままである。3<p<4 では AB,AD,PB,PC,PD,EB,EC,ED の8辺を横切る。問題で 2<p<4 とされているから、求める範囲は 3<p<4.
(3) (y,z) 平面上の面積
3<p<4 とする。八面体の 0≦z≦2 の部分は、頂点 P と底面 ABCD が作る角錐である。底面の点を (u,v,0) とすると ∣u∣+∣v∣≦2 であり、高さ z の断面上では (x,y)=2z(p,0)+(1−2z)(u,v). 従ってこの高さでの条件は x−2pz+∣y∣≦2−z. α 上では x=z+1。さらに y≧0 とすると、動く範囲は 0≦z≦2,0≦y≦2−z−1−2p−2z. 上端が折れ曲がる高さと y=0 に戻る高さを z0=p−22,z1=p6 とおく。3<p<4 だから 0<z0<z1<2。上端の高さは ymax=⎩⎨⎧1+2p−4z,3−2pz,0≦z≦z0,z0≦z≦z1. 中間点の高さを h0=ymax(z0)=p−22(p−3) とすると、(y,z) 領域は頂点 (0,0),(1,0),(h0,z0),(0,z1) の四角形である。二つの台形に分けた面積は S=2z0(1+h0)+2z1−z0h0=21(z0+z1h0)=p−21+p(p−2)6(p−3)=p(p−2)7p−18.
答 (1) α∩{y=0}:x−z=1(切り口内部では図の赤線),(2) 3<p<4,(3) S=p(p−2)7p−18.
平面 α は x−z=1。y=0 断面はP,A,E,Cの順の四角形で、α の交線はその平面で z=x−1 となる。p=3 を境に交線の切り口内端点がPA上からPC上へ移り、p=3 ではPを通るため図は3場合を示す。α 切断面が八角形となる範囲は、各頂点で x−z−1 の符号を調べると 3<p<4。上側の角錐を高さzで切ると ∣x−2pz∣+∣y∣≦2−z。α で x=z+1 を代入した (y,z) 領域は折れ線を上端とする四角形で、その面積は p(p−2)7p−18。公式の出題書誌により東京大学理科三類前期の対象冊子とPDF同一性を確認し、医学科採用可能と判定した。