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筑波大学/2001年度

筑波大学 2001年 数学 第1問解答・解説

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1問題

筑波大学2001年度第1問

f(x)f(x) を 0≦x≦10 \leq x \leq 1 において連続かつ, 0 < x < 1 において微分可能で f′(x)>0f'(x) > 0 を満たす関数とする。0 < t < 1 に対し

I(t)=∫01∣f(t)−f(x)∣xdx\displaystyle I (t) = \int_ {0} ^ {1} | f (t) - f (x) | x d x

とおく。

(1) 導関数 I′(t)I'(t) を求めよ。

(2) I(t)I(t) が最小となる t の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) I′(t)=2t2−12f′(t)\displaystyle I'(t)=\frac{2t^2-1}{2}f'(t)。 (2) I(t)I(t)の唯一の最小点はt=12\displaystyle t=\frac1{\sqrt2}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問1 任意の 0≦u<v≦10\le u<v\le1 に平均値の定理を適用できる。ff は u≦x≦vu\le x\le v で連続であり、u<x<vu<x<v の範囲は 0<x<10<x<1 に含まれるので、その範囲で微分可能である。また、f′(x)>0f'(x)>0 だから f(v)>f(u)f(v)>f(u)。したがって ff は 0≦x≦10\le x\le1 全体で増加し、その厳密な大小関係は上に示した通りである。 よって x<tx<t では f(t)−f(x)>0f(t)-f(x)>0、x>tx>t では f(x)−f(t)>0f(x)-f(t)>0 なので I(t)=∫0t(f(t)−f(x))x dx+∫t1(f(x)−f(t))x dx.\displaystyle I(t)=\int_0^t\bigl(f(t)-f(x)\bigr)x\,dx+\int_t^1\bigl(f(x)-f(t)\bigr)x\,dx. 積分を整理すると I(t)=(t2−12)f(t)−∫0tf(x)x dx+∫t1f(x)x dx.\displaystyle I(t)=\left(t^2-\frac12\right)f(t)-\int_0^t f(x)x\,dx+\int_t^1 f(x)x\,dx. ff は連続、0<t<10<t<1 で微分可能なので、積の微分と微積分の基本定理から I′(t)=2tf(t)+(t2−12)f′(t)−tf(t)−tf(t)=2t2−12f′(t).\displaystyle \begin{aligned} I'(t) &=2tf(t)+\left(t^2-\frac12\right)f'(t)-tf(t)-tf(t)\\ &=\frac{2t^2-1}{2}f'(t). \end{aligned} f′(t)>0f'(t)>0 であるから、0<t<1/20<t<1/\sqrt2 では I′(t)<0I'(t)<0、1/2<t<11/\sqrt2<t<1 では I′(t)>0I'(t)>0。従って I(t)I(t) は t=1/2t=1/\sqrt2 で唯一の最小値をとる。

f′(x)>0と平均値の定理で0≦u<v≦1ならf(u)<f(v)となることを示し、絶対値をtで分割する。積分を整理して微分し、I′(t)の符号変化から最小点を決める。

この問題で使う考え方

  • 平均値の定理による単調性
  • 絶対値付き積分の区間分割
  • 微積分の基本定理と積の微分
  • 導関数の符号による最小値判定

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