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筑波大学/2003年度

筑波大学 2003年 数学 第2問解答・解説

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1問題

筑波大学2003年度第2問

関数 f(x)=xx2+ax+b\displaystyle f(x)=\frac{x}{x^{2}+ax+b} が定める曲線 y=f(x)y=f(x) は原点で直線 y=x に接している。

(1) b の値を求めよ。

(2) lim⁡x→−∞f(x),lim⁡x→∞f(x)\displaystyle \lim\limits _{x\to-\infty}f(x),\quad\lim\limits _{x\to\infty}f(x) を求めよ。

(3) f(x)f(x) が最大値と最小値を持つようなaの値の範囲を求め,そのときの f(x)f(x) の最大値と最小値を求めよ。

(4) f(x)f(x) が最大値を持つが最小値は持たないとき, a の値と f(x)f(x) の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) b=1。(2) 両極限は0。(3) −2<a<2。最大値は1a+2\displaystyle \frac{1}{a+2}、最小値は−12−a\displaystyle -\frac{1}{2-a}。(4) a=2、最大値14\displaystyle \frac{1}{4}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 原点で関数が定義されるにはb≠0b\ne0であり、 f′(0)=lim⁡h→0f(h)−f(0)h=lim⁡h→01h2+ah+b=1b.\displaystyle f'(0)=\lim\limits _{h\to0}\frac{f(h)-f(0)}{h}=\lim\limits _{h\to0}\frac1{h^2+ah+b}=\frac1b. 接線y=xy=xの傾きは1なので1/b=11/b=1、したがってb=1b=1。

(2) x≠0x\ne0で f(x)=xx2+ax+1=1/x1+a/x+1/x2.\displaystyle f(x)=\frac{x}{x^2+ax+1}=\frac{1/x}{1+a/x+1/x^2}. 分母はx→±∞x\to\pm\inftyで1に近づき、分子は0に近づくから両極限は0。

(3) 分母をQ(x)=x2+ax+1Q(x)=x^2+ax+1とおくと、 f′(x)=Q(x)−x(2x+a)Q(x)2=1−x2Q(x)2.\displaystyle f'(x)=\frac{Q(x)-x(2x+a)}{Q(x)^2}=\frac{1-x^2}{Q(x)^2}. ∣a∣<2|a|<2ならQ(x)=(x+a/2)2+1−a2/4>0Q(x)=(x+a/2)^2+1-a^2/4>0で、定義域は実数全体である。導関数はx<−1x<-1で負、−1<x<1-1<x<1で正、x>1x>1で負だから、x=−1x=-1で最小、x=1x=1で最大となる。 f(−1)=−12−a,f(1)=1a+2.\displaystyle f(-1)=-\frac1{2-a},\qquad f(1)=\frac1{a+2}. ∣a∣≧2|a|\ge2では分母に実根があり、関数はその根で定義されない。∣a∣>2|a|>2では単根の極の両側で関数が上下に発散し、a=2a=2では下に、a=−2a=-2では上に発散するため、最大値と最小値をともにもつことはない。ゆえに求める範囲は−2<a<2-2<a<2。

(4) (3)の分類より、最大値はもつが最小値はもたない場合は端点a=2a=2である。実際、f(x)=x/(x+1)2 (x≠−1)f(x)=x/(x+1)^2\ (x\ne-1)に対して 14−f(x)=(x−1)24(x+1)2≧0,\displaystyle \frac14-f(x)=\frac{(x-1)^2}{4(x+1)^2}\ge0, 等号はx=1x=1で成立する。またx→−1x\to-1でf(x)→−∞f(x)\to-\inftyなので最小値はない。したがって最大値は1/41/4。

この問題で使う考え方

  • 微分係数と導関数
  • 接線の方程式
  • 二次方程式の判別式
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 分数関数の性質
  • 商の微分

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