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筑波大学/2008年度

筑波大学 2008年 数学 第4問解答・解説

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1問題

筑波大学2008年度第4問

二つの数列 {an}\{a_{n}\} , {bn}\{b_{n}\} を次の漸化式によって定める。

a1=3,b1=1a _ {1} = 3, b _ {1} = 1

an+1=12(3an+5bn)\displaystyle a _ {n + 1} = \frac {1}{2} (3 a _ {n} + 5 b _ {n})

bn+1=12(an+3bn)\displaystyle b _ {n + 1} = \frac {1}{2} (a _ {n} + 3 b _ {n})

(1) すべての自然数 n について, an2−5bn2=4a_{n}^{2}-5b_{n}^{2}=4 であることを示せ。

(2) すべての自然数 n について, ana_{n} , bnb_{n} は自然数かつ an+bna_{n} + b_{n} は偶数であることを証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 全ての自然数nで an2−5bn2=4a_n^2-5b_n^2=4。(2) 全ての自然数nでan,bna_n,b_nは自然数かつan+bna_n+b_nは偶数。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) まず n=1n=1 では a12−5b12=32−5⋅12=4.a_1^2-5b_1^2=3^2-5\cdot1^2=4. 漸化式を用いると an+12−5bn+12=(3an+5bn)2−5(an+3bn)24=9an2+30anbn+25bn2−5an2−30anbn−45bn24=an2−5bn2.\displaystyle \begin{aligned} a_{n+1}^2-5b_{n+1}^2 &=\frac{(3a_n+5b_n)^2-5(a_n+3b_n)^2}{4}\\ &=\frac{9a_n^2+30a_nb_n+25b_n^2-5a_n^2-30a_nb_n-45b_n^2}{4}\\ &=a_n^2-5b_n^2. \end{aligned} したがってこの値は nn によらず初項の値 44 のままである。よって全ての自然数 nn について an2−5bn2=4.a_n^2-5b_n^2=4.

(2) n=1n=1 では a1=3,b1=1a_1=3,b_1=1 は自然数で、a1+b1=4a_1+b_1=4 は偶数である。ある nn で an,bna_n,b_n が自然数かつ an+bna_n+b_n が偶数と仮定する。このとき 3an+5bn≡an+bn≡0(mod2),an+3bn≡an+bn≡0(mod2),3a_n+5b_n\equiv a_n+b_n\equiv0\pmod 2, \qquad a_n+3b_n\equiv a_n+b_n\equiv0\pmod 2, なので漸化式から an+1,bn+1a_{n+1},b_{n+1} は整数となる。分子は正だから、両者は自然数である。また an+1+bn+1=(3an+5bn)+(an+3bn)2=2an+4bn\displaystyle a_{n+1}+b_{n+1} =\frac{(3a_n+5b_n)+(a_n+3b_n)}2 =2a_n+4b_n は偶数である。以上より数学的帰納法で、全ての自然数 nn について an,bna_n,b_n は自然数かつ an+bna_n+b_n は偶数と分かる。

この問題で使う考え方

  • 漸化式による不変量
  • 偶奇の合同式
  • 数学的帰納法

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