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筑波大学/2008年度

筑波大学 2008年 数学 第5問解答・解説

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1問題

筑波大学2008年度第5問

行列 A=(1−2−21)A=\begin{pmatrix}1&-2\\-2&1\end{pmatrix} について,次の問いに答えよ。

(1) P=(1−aa1)P = \begin{pmatrix} 1 & -a \\ a & 1 \end{pmatrix} , D=(x00y)D = \begin{pmatrix} x & 0 \\ 0 & y \end{pmatrix} とする。AP = PD が成り立つとき, a, x, y を求めよ。ただし a > 0 とする。

(2) (A+tE)n=4E(A + tE)^{n} = 4E が成り立つような実数 t と自然数 n の組をすべて求めよ。

ただし E=(1001)E = \begin{pmatrix} 1 & 0 \\ 0 & 1 \end{pmatrix} とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)a=1,x=−1,y=3(1) a=1, x=−1, y=3。(2)(t,n)=(−1,2)(2) (t,n)=(−1,2)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 行列を実際に掛けると AP=(1−2a−a−2a−21+2a),PD=(x−ayaxy).AP=\begin{pmatrix}1-2a&-a-2\\a-2&1+2a\end{pmatrix},\qquad PD=\begin{pmatrix}x&-ay\\ax&y\end{pmatrix}. 成分を比較してx=1−2ax=1-2a、ay=a+2ay=a+2、ax=a−2ax=a-2、y=1+2ay=1+2a。最初と最後を使ってay=a(1+2a)=a+2ay=a(1+2a)=a+2、従ってa2=1a^2=1。a>0a>0からa=1a=1、よってx=−1,y=3x=-1,y=3。

(2) u=(1,1)T,v=(1,−1)Tu=(1,1)^T,v=(1,-1)^Tとおくと、直接計算でAu=−u,Av=3vAu=-u, Av=3v。従ってA+tEA+tEを繰り返し掛けると (A+tE)nu=(t−1)nu,(A+tE)nv=(t+3)nv.(A+tE)^n u=(t-1)^n u,\qquad (A+tE)^n v=(t+3)^n v. (A+tE)n=4E(A+tE)^n=4Eならば (t−1)n=4=(t+3)n.(t-1)^n=4=(t+3)^n. nnが奇数なら実数のnn乗は単調増加なのでt−1=t+3t-1=t+3となり矛盾。nnが偶数なら両辺が等しいことから∣t−1∣=∣t+3∣|t-1|=|t+3|、ゆえにt=−1t=-1。このとき2n=42^n=4なのでn=2n=2。実際、A−E=(0−2−20)A-E=\begin{pmatrix}0&-2\\-2&0\end{pmatrix}の二乗は4E4Eである。したがって唯一の組は(t,n)=(−1,2)(t,n)=(-1,2)。

この問題で使う考え方

  • 行列の積と成分比較
  • 具体ベクトルへの作用
  • 自然数乗の条件整理

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