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東北大学/2008年度

東北大学 2008年 数学 第5問解答・解説

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1問題

東北大学2008年度第5問

a を実数として, 2 次の正方行列 A, B を次のように定める。

A=(1a+10−1),B=(a02−a)A = \left( \begin{array}{c c} 1 & a + 1 \\ 0 & - 1 \end{array} \right), B = \left( \begin{array}{c c} a & 0 \\ 2 & - a \end{array} \right)

このとき, ((cos⁡t)A+(sin⁡t)B)2=O((\cos t)A + (\sin t)B)^{2} = O をみたす実数 t が存在するような a の範囲を求めよ。ただし, O は零行列とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • a
    a≦−1a\leq-1 または a≧−13\displaystyle a\geq-\frac13

3解答

解答を見る途中式つきの解答

c=cos⁡t, s=sin⁡tc=\cos t,\ s=\sin t とおくと M=cA+sB=(c+as(a+1)c2s−(c+as)).M=cA+sB= \begin{pmatrix} c+as&(a+1)c\\ 2s&-(c+as) \end{pmatrix}. 一般に (pqr−p)2=(p2+qr)I\begin{pmatrix}p&q\\r&-p\end{pmatrix}^2=(p^2+qr)I だから、M2=OM^2=O の条件は (c+as)2+2(a+1)cs=0.(c+as)^2+2(a+1)cs=0. s=0s=0 なら左辺は c2=1c^2=1 となって不可能。よって u=c/su=c/s とおけて、条件は u2+(4a+2)u+a2=0.u^2+(4a+2)u+a^2=0. 実数 tt が存在することは、この二次方程式が実数解 uu をもつことと同値である。判別式条件は (4a+2)2−4a2=4(3a+1)(a+1)≧0.(4a+2)^2-4a^2=4(3a+1)(a+1)\ge0. 従って a≦−1a\le-1 または a≧−1/3a\ge-1/3。この範囲なら実数解 u を取り、(c,s)(c,s) を単位ベクトル (u,1)/u2+1(u,1)/\sqrt{u^2+1} とすれば実際にその t が存在する。

2×2行列の積を具体的に整理し、トレース0の形の二乗条件をスカラー方程式へ還元。sin t=0を除外した上で tan 型の比 u=cos t/sin t を使い、判別式の必要十分条件と単位円上での実現を示した。

この問題で使う考え方

  • 2×2行列の積
  • 判別式
  • 三角比の実現

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