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筑波大学/2022年度

筑波大学 2022年 数学 第5問解答・解説

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1問題

筑波大学2022年度第5問

曲線 C:y=(x+1)e−xC: y = (x + 1)e^{-x} (x > -1) 上の点 P における法線と x 軸との交点を Q とする。点 P の x 座標を t とし,点 Q と点 R(t, 0) との距離を d(t) とする。

(1) d(t)d(t) を t を用いて表せ。

(2) x≧0x \geq 0 のとき ex≧1+x+x22\displaystyle e^{x} \geq 1 + x + \frac{x^{2}}{2} であることを示せ。

(3) 点 P が曲線 C 上を動くとき, d(t)d(t) の最大値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

法線のx切片から距離を求め、指数関数の微分による増減と(2)の不等式で全域の最大を比較する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) d(t)=∣t(t+1)∣e−2t(t>−1).(1)\space{}d(t)=|t(t+1)|e^{-2t}\quad(t>-1).
    (2) ex≧1+x+x22(x≧0).\displaystyle (2)\space{}e^x\ge 1+x+\frac{x^2}{2}\quad(x\ge0).
    (3) max⁡t>−1d(t)=2−12e2,t=−12.\displaystyle (3)\space{}\max\limits _{t>-1}d(t)=\frac{\sqrt2-1}{2}e^{\sqrt2},\quad t=-\frac1{\sqrt2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=(x+1)e−xf(x)=(x+1)e^{-x} とおくと f′(x)=−xe−xf'(x)=-xe^{-x} である。t≠0t\ne0 では接線の傾きが −te−t-te^{-t} だから、法線の傾きは et/te^t/t である。したがって法線の方程式は y−(t+1)e−t=ett(x−t).\displaystyle y-(t+1)e^{-t}=\frac{e^t}{t}(x-t). y=0y=0 として QQ の xx 座標を求めると xQ=t−t(t+1)e−2t,d(t)=∣xQ−t∣=∣t(t+1)∣e−2t.x_Q=t-t(t+1)e^{-2t},\qquad d(t)=|x_Q-t|=|t(t+1)|e^{-2t}. t=0t=0 では接線は水平、法線は x=0x=0 であり、Q=R=(0,0)Q=R=(0,0) なので d(0)=0d(0)=0。よって同じ式が t=0t=0 にも成り立つ。

(2) g(x)=ex−1−x−x22\displaystyle g(x)=e^x-1-x-\frac{x^2}{2} とおく。x≧0x\ge0 で g(0)=g′(0)=0,g′′(x)=ex−1≧0.g(0)=g'(0)=0,\qquad g''(x)=e^x-1\ge0. したがって g′g' は x≧0x\ge0 で増加し g′(x)≧0g'(x)\ge0、さらに gg も増加して g(x)≧0g(x)\ge0 である。これより所望の不等式を得る。

(3) −1<t<0-1<t<0 では d(t)=−t(t+1)e−2td(t)=-t(t+1)e^{-2t} であり、 d′(t)=e−2t(2t2−1).d'(t)=e^{-2t}(2t^2-1). 端点での値(左端は極限)は 00 なので、この区間の最大は t=−1/2t=-1/\sqrt2 で取り、値は M−=2−12e2.\displaystyle M_-=\frac{\sqrt2-1}{2}e^{\sqrt2}. 一方 t≧0t\ge0 では d(t)=t(t+1)e−2td(t)=t(t+1)e^{-2t}、 d′(t)=e−2t(1−2t2)d'(t)=e^{-2t}(1-2t^2) より最大は t=1/2t=1/\sqrt2 で取り、値は M+=2+12e−2\displaystyle M_+=\frac{\sqrt2+1}{2}e^{-\sqrt2} である(また d(t)→0d(t)\to0 as t→∞t\to\infty)。(2) を x=22x=2\sqrt2 に適用すると e22≧5+22>3+22=2+12−1,\displaystyle e^{2\sqrt2}\ge 5+2\sqrt2>3+2\sqrt2=\frac{\sqrt2+1}{\sqrt2-1}, ゆえに M−/M+>1M_-/M_+>1。したがって全域 t>−1t>-1 における最大値は 2−12e2\displaystyle \boxed{\frac{\sqrt2-1}{2}e^{\sqrt2}} であり、t=−1/2t=-1/\sqrt2 のときに達する。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 第二次導関数

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