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筑波大学/2023年度

筑波大学 2023年 数学 第3問解答・解説

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1問題

筑波大学2023年度第3問

座標空間内の原点 O を中心とする半径 r の球面 S 上に 4 つの頂点がある四面体 ABCD が,

OA→+OB→+OC→+OD→=0→\overrightarrow {\mathrm{OA}} + \overrightarrow {\mathrm{OB}} + \overrightarrow {\mathrm{OC}} + \overrightarrow {\mathrm{OD}} = \overrightarrow {0}

を満たしているとする。また三角形 ABC の重心を G とする。

(1) OG→\overrightarrow{OG} を OD→\overrightarrow{OD} を用いて表せ。

(2) OA→⋅OB→+OB→⋅OC→+OC→⋅OA→\overrightarrow{OA} \cdot \overrightarrow{OB} + \overrightarrow{OB} \cdot \overrightarrow{OC} + \overrightarrow{OC} \cdot \overrightarrow{OA} を r を用いて表せ。

(3) 点 P が球面 S 上を動くとき, PA→⋅PB→+PB→⋅PC→+PC→⋅PA→\overrightarrow{PA} \cdot \overrightarrow{PB} + \overrightarrow{PB} \cdot \overrightarrow{PC} + \overrightarrow{PC} \cdot \overrightarrow{PA} の最大値を r を用いて表せ。さらに, 最大値をとるときの点 P に対して, ∣PG→∣|\overrightarrow{PG}| を r を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

位置ベクトルの和条件で重心と内積和を求め、Pを含む内積を展開する。平方ノルムの非負性で最大値と等号条件を示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) OG→=−13OD→.\displaystyle (1)\space{}\overrightarrow{OG}=-\frac13\overrightarrow{OD}.
    (2) −r2.(2)\space{}-r^2.
    (3) 最大値 4r2 (P=D),∣PG→∣=43r.\displaystyle 4r^2\space{}(P=D),\quad |\overrightarrow{PG}|=\frac43r.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

・ a=OA→, b=OB→, c=OC→, d=OD→\mathbf a=\overrightarrow{OA},\ \mathbf b=\overrightarrow{OB},\ \mathbf c=\overrightarrow{OC},\ \mathbf d=\overrightarrow{OD} とおく。GG は △ABC\triangle ABC の重心だから OG→=a+b+c3=−d3=−13OD→.\displaystyle \overrightarrow{OG}=\frac{\mathbf a+\mathbf b+\mathbf c}{3}=-\frac{\mathbf d}{3}=-\frac13\overrightarrow{OD}.

・ ∣a∣=∣b∣=∣c∣=∣d∣=r|\mathbf a|=|\mathbf b|=|\mathbf c|=|\mathbf d|=r で、a+b+c=−d\mathbf a+\mathbf b+\mathbf c=-\mathbf d である。S=a⋅b+b⋅c+c⋅aS=\mathbf a\cdot\mathbf b+\mathbf b\cdot\mathbf c+\mathbf c\cdot\mathbf a とおくと r2=∣d∣2=∣a+b+c∣2=3r2+2S,r^2=|\mathbf d|^2=|\mathbf a+\mathbf b+\mathbf c|^2=3r^2+2S, よって S=−r2S=-r^2。

・ p=OP→\mathbf p=\overrightarrow{OP} とおけば ∣p∣=r|\mathbf p|=r。求める式を EE とすると、内積を展開して E=S−2p⋅(a+b+c)+3∣p∣2=−r2+2p⋅d+3r2=2r2+2p⋅d.E=S-2\mathbf p\cdot(\mathbf a+\mathbf b+\mathbf c)+3|\mathbf p|^2 =-r^2+2\mathbf p\cdot\mathbf d+3r^2=2r^2+2\mathbf p\cdot\mathbf d. さらに 0≦∣p−d∣2=2r2−2p⋅d0\le |\mathbf p-\mathbf d|^2=2r^2-2\mathbf p\cdot\mathbf d より p⋅d≦r2\mathbf p\cdot\mathbf d\le r^2。したがって E≦4r2E\le4r^2 であり、P=DP=D(すなわち p=d\mathbf p=\mathbf d)のとき等号が成り立つ。最大値は 4r24r^2。このとき PG→=OG→−OP→=−43d\displaystyle \overrightarrow{PG}=\overrightarrow{OG}-\overrightarrow{OP}=-\frac43\mathbf d だから、∣PG→∣=43r\displaystyle |\overrightarrow{PG}|=\frac43r。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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