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筑波大学/2026年度

筑波大学 2026年 数学 第5問解答・解説

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1問題

筑波大学2026年度第5問

1 < t < e とする。ただし, e は自然対数の底である。xy 平面上で, 連立不等式

t≦x≦e,0≦xy≦log⁡xt \leq x \leq e, \quad 0 \leq x y \leq \log x

によって定まる領域の面積を A(t)A(t) とする。また,連立不等式

x≧t2,log⁡t≦ty≦1,log⁡x≦xy≦1\displaystyle x \geq \frac {t}{2}, \quad \log t \leq t y \leq 1, \quad \log x \leq x y \leq 1

によって定まる領域の面積を B(t)B(t) とする。

(1) A(t)A(t) を t を用いて表せ。

(2) t が 1 < t < e の範囲を動くとき, B(t)A(t)\displaystyle \frac{B(t)}{A(t)} がとりうる値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A(t)=1−(log⁡t)22\displaystyle \frac{1-(\log t)^2}{2}。(2) B(t)/A(t) の値域は (12,2)\displaystyle \left(\frac12,2\right)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 1<t<e1<t<e より t≦x≦et\le x\le e では x>0x>0、log⁡x≧0\log x\ge0 である。領域の縦幅を積分して A(t)=∫telog⁡xx dx=[(log⁡x)22]te=1−(log⁡t)22.\displaystyle A(t)=\int_t^e\frac{\log x}{x}\,dx =\left[\frac{(\log x)^2}{2}\right]_t^e =\boxed{\frac{1-(\log t)^2}{2}}.

(2) L=log⁡tL=\log t とおくと 0<L<10<L<1。領域 B(t)B(t) では y≧Lt,y≧log⁡xx,y≦1t,y≦1x.\displaystyle y\ge\frac{L}{t},\qquad y\ge\frac{\log x}{x},\qquad y\le\frac1t,\qquad y\le\frac1x. また log⁡x≦xy≦1\log x\le xy\le1 から x≦ex\le e、もともと x≧t/2x\ge t/2 だから t/2≦x≦et/2\le x\le e である。関数 ϕ(x)=log⁡xx\displaystyle \phi(x)=\frac{\log x}{x} は 0<x<e0<x<e で ϕ′(x)=1−log⁡xx2>0\displaystyle \phi'(x)=\frac{1-\log x}{x^2}>0 となり、ϕ(t)=L/t\phi(t)=L/t。したがって t/2≦x≦tt/2\le x\le t では yy の下限が L/tL/t、上限が 1/t1/t。t≦x≦et\le x\le e では下限が log⁡x/x\log x/x、上限が 1/x1/x となる。この2区間の縦幅を積分して B(t)=∫t/2t1−Lt dx+∫te1−log⁡xx dx=1−L2+(1−L)22=(1−L)(2−L)2.\displaystyle \begin{aligned} B(t) &=\int_{t/2}^{t}\frac{1-L}{t}\,dx +\int_t^e\frac{1-\log x}{x}\,dx\\ &=\frac{1-L}{2}+\frac{(1-L)^2}{2} =\frac{(1-L)(2-L)}{2}. \end{aligned} 一方 A(t)=(1−L)(1+L)/2A(t)=(1-L)(1+L)/2 なので B(t)A(t)=2−L1+L,ddL(2−L1+L)=−3(1+L)2<0.\displaystyle \frac{B(t)}{A(t)}=\frac{2-L}{1+L},\qquad \frac{d}{dL}\left(\frac{2-L}{1+L}\right) =-\frac{3}{(1+L)^2}<0. これは 0<L<10<L<1 でLが大きくなると値が必ず小さくなり、L→0+L\to0+ と L→1−L\to1- での極限はそれぞれ 22 と 1/21/2。端点は達しないため、値域は 12<B(t)A(t)<2.\displaystyle \boxed{\frac12<\frac{B(t)}{A(t)}<2}.

この問題で使う考え方

  • 縦切片による領域面積
  • 対数関数log x/xの増減
  • 区間分割積分
  • 単調性による値域

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