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筑波大学/2026年度

筑波大学 2026年 数学 第6問解答・解説

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1問題

筑波大学2026年度第6問

eは自然対数の底とする。関数 f(x)f(x) は,導関数 f′(x)f'(x) および第2次導関数 f′′(x)f''(x) をもち,すべての実数xについて

f(x)=excos⁡x−∫0xf(t)sin⁡(t−x)dt\displaystyle f (x) = e ^ {x} \cos x - \int_ {0} ^ {x} f (t) \sin (t - x) d t

を満たす。以下の問いに答えよ。

(1) ∫0xetcos⁡tdt,∫0xetsin⁡tdt\displaystyle \int_{0}^{x}e^{t}\cos t dt,\quad\int_{0}^{x}e^{t}\sin t dt を求めよ。

(2) f(0)f(0) , f′(0)f'(0) , f′′(0)f''(0) を求めよ。

(3) f′′(x)f''(x) を求めよ。

(4) f(x)f(x) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) A=ex(cos⁡x+sin⁡x)−12\displaystyle A=\frac{e^x(\cos x+\sin x)-1}{2}, B=ex(sin⁡x−cos⁡x)+12\displaystyle B=\frac{e^x(\sin x-\cos x)+1}{2}。(2) f(0)=f′(0)=f″(0)=1。(3) f′′(x)=ex(cos⁡x−2sin⁡x)f''(x)=e^x(\cos x-2\sin x)。(4) f(x)=ex(cos⁡x+12sin⁡x)−x2\displaystyle f(x)=e^x\left(\cos x+\frac12\sin x\right)-\frac x2。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) A=∫0xetcos⁡t dt, B=∫0xetsin⁡t dt\displaystyle A=\int_0^x e^t\cos t\,dt,\ B=\int_0^x e^t\sin t\,dt とおく。部分積分より A=excos⁡x−1+B,B=exsin⁡x−A.A=e^x\cos x-1+B,\qquad B=e^x\sin x-A. これを解いて A=ex(cos⁡x+sin⁡x)−12,B=ex(sin⁡x−cos⁡x)+12.\displaystyle A=\frac{e^x(\cos x+\sin x)-1}{2},\qquad B=\frac{e^x(\sin x-\cos x)+1}{2}. (2) I(x)=∫0xf(t)sin⁡(t−x) dt\displaystyle I(x)=\int_0^x f(t)\sin(t-x)\,dt とおく。元の式を x=0x=0 に代入すると f(0)=1f(0)=1。積分の微分では上端の項は f(x)sin⁡0=0f(x)\sin0=0 なので U(x)=∫0xf(t)sin⁡t dt,V(x)=∫0xf(t)cos⁡t dt\displaystyle U(x)=\int_0^x f(t)\sin t\,dt,\quad V(x)=\int_0^x f(t)\cos t\,dt とおけば加法定理から I=Ucos⁡x−Vsin⁡xI=U\cos x-V\sin x である。基本定理で U′=fsin⁡x,V′=fcos⁡xU'=f\sin x, V'=f\cos x だから I′=−Usin⁡x−Vcos⁡x,I′′=−f−Ucos⁡x+Vsin⁡x=−f−I.I'=-U\sin x-V\cos x,\qquad I''=-f-U\cos x+V\sin x=-f-I.元の式を微分すると f′=ex(cos⁡x−sin⁡x)−I′f'=e^x(\cos x-\sin x)-I' だから f′(0)=1f'(0)=1。さらに f′′=(excos⁡x)′′−I′′=−2exsin⁡x+f+I=ex(cos⁡x−2sin⁡x),f''=(e^x\cos x)''-I''=-2e^x\sin x+f+I=e^x(\cos x-2\sin x), ここで f+I=excos⁡xf+I=e^x\cos x を用いた。よって f′′(0)=1f''(0)=1 でもある。 (3) 上式から f′′(x)=ex(cos⁡x−2sin⁡x)f''(x)=e^x(\cos x-2\sin x)。 (4) これを積分し、(1)の積分値を代入すると f′(x)=1+A(x)−2B(x)=ex2(3cos⁡x−sin⁡x)−12.\displaystyle f'(x)=1+A(x)-2B(x)=\frac{e^x}{2}(3\cos x-\sin x)-\frac12. 右辺の原始関数を取り、f(0)=1f(0)=1 を使えば f(x)=ex(cos⁡x+12sin⁡x)−x2.\displaystyle f(x)=e^x\left(\cos x+\frac12\sin x\right)-\frac{x}{2}.

この問題で使う考え方

  • 部分積分
  • 積分方程式の微分
  • 初期値を用いた積分

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