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山形大学/2025年度

山形大学 2025年 数学 第5問解答・解説

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1問題

山形大学2025年度第5問

次の問に答えよ.

(1) 複素数平面上の点 z,z1,z2z, z_{1}, z_{2} について, 2 点 z1,z2z_{1}, z_{2} を点 zz を中心に π3\displaystyle \frac{\pi}{3} だけ回転した点をそれぞれ w1,w2w_{1}, w_{2} とする. z=33−5i,z1=53+3iz = 3\sqrt{3} - 5i, z_{1} = 5\sqrt{3} + 3i であるとき, 次の (i), (ii) に答えよ.

(i) w1w_{1} を求めよ.

(ii) 点 w1w_{1} と点 w2w_{2} および原点 O を頂点とする三角形が正三角形となるとき, z2z_{2} を求めよ. ただし, w2w_{2} の実部は負であるとする.

(2) 関数 f(x)=∫x−1x∣t∣etdt\displaystyle f(x)=\int_{x-1}^{x}|t|e^{t}dt と g(x)=e−x+1ddxf(x)\displaystyle g(x)=e^{-x+1}\frac{d}{dx}f(x) に対して, 次の (i),

(ii), (iii) に答えよ. 以下では, 2 < e < 3 であることを用いてよい.

(i) 不定積分 ∫tetdt\displaystyle \int te^{t} dt を求めよ.

(ii) 関数 g(x)g(x) と g(x)=0g(x)=0 を満たす x を求めよ.

(iii) f(x)f(x) が x = a で極大になるとき, e−a+1f(a)e^{-a+1}f(a) を求めよ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i)
    w1=2iw1=2i
  • (1)(ii)
    z2=4sqrt(3)+4i
  • (2)(i)
    (t−1)et+C(t-1)e^t+C
  • (2)(ii)
    g(x)=e∣x∣−∣x−1∣;roots1/(1−e),1/(e+1)g(x)=e|x|-|x-1|; roots 1/(1-e), 1/(e+1)
  • (2)(iii)
    a=1/(1−e);e(1−a)f(a)=e−1a=1/(1-e); e^{(1-a)}f(a)=e-1

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)(1) 回転は w=z+{cos⁡(π/3)+isin⁡(π/3)}(z1−z)w=z+\{\cos(\pi/3)+i\sin(\pi/3)\}(z_1-z) で表せる。 z1−z=23+8iz_1-z=2\sqrt3+8i であり、 (12+32i)(23+8i)=−33+7i,\displaystyle \left(\frac12+\frac{\sqrt3}{2}i\right)(2\sqrt3+8i) =-3\sqrt3+7i, 従って w1=2iw_1=2i。0,2i0,2i と正三角形をなす点は 3+i,−3+i\sqrt3+i,-\sqrt3+i で、Re⁡w2<0\operatorname{Re}w_2<0 より w2=−3+iw_2=-\sqrt3+i。逆回転から z2=z+{cos⁡(−π/3)+isin⁡(−π/3)}(w2−z)=43+4i.z_2=z+\{\cos(-\pi/3)+i\sin(-\pi/3)\}(w_2-z) =4\sqrt3+4i. (2)(i)(2)(i) 部分積分により ∫tet dt=(t−1)et+C.\displaystyle \int te^t\,dt=(t-1)e^t+C. (ii)(ii) 積分区間端点で微分すると f′(x)=∣x∣ex−∣x−1∣ex−1,g(x)=e1−xf′(x)=e∣x∣−∣x−1∣.f'(x)=|x|e^x-|x-1|e^{x-1},\qquad g(x)=e^{1-x}f'(x)=e|x|-|x-1|. 絶対値を場合分けして g(x)={(1−e)x−1(x≦0),(e+1)x−1(0≦x≦1),(e−1)x+1(x≧1).g(x)= \begin{cases} (1-e)x-1&(x\le0),\\ (e+1)x-1&(0\le x\le1),\\ (e-1)x+1&(x\ge1). \end{cases} 従って零点は x=1/(1−e)x=1/(1-e) と x=1/(e+1)x=1/(e+1)。 (iii)(iii) ex−1>0e^{x-1}>0 だから f′f' の符号は gg と同じ。 a=1/(1−e)<0a=1/(1-e)<0 で gg は正から負に変わるため、ここで極大となる。 a−1≦t≦aa-1\le t\le a では t<0t<0 なので f(a)=∫a−1a−tet dt=(1−a)ea−(2−a)ea−1.\displaystyle f(a)=\int_{a-1}^a-te^t\,dt =(1-a)e^a-(2-a)e^{a-1}. 従って e1−af(a)=e(1−a)−(2−a)=e−2+(1−e)a=e−1.e^{1-a}f(a)=e(1-a)-(2-a)=e-2+(1-e)a=e-1.

この問題で使う考え方

  • 複素回転
  • 部分積分
  • 積分の微分
  • 絶対値の区分

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