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千葉大学/2014年度

千葉大学 2014年 数学 第10問解答・解説

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1問題

千葉大学2014年度第10問

関数f(x) = e^(sin x)(sin 2x − 2 cos x)について、以下の問いに答えよ。

(1) ∫[−π/2, π/2] f(x) dxの値を求めよ。

(2) 0 ≦ x < 2πにおけるf(x)の最大値を求めよ。

(3) x ≧ 0のとき (x² + 2x − 2)eˣ ≧ f(x)が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

置換積分で(1)を計算し、三角恒等式と導関数の符号で(2)を求める。(3)は比較差の導関数をsin xの符号で評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 6e−2e,\displaystyle \space{}\frac{6}{e}-2e,\qquad (2) 2 (x=π),\space{}2\space{}(x=\pi),\qquad (3) ∀x≧0, (x2+2x−2)ex≧f(x).\space{}\forall x\ge 0,\space{}(x^2+2x-2)e^x\ge f(x).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

以下、s=sin⁡xs=\sin x とおく。

(1)  sin⁡2x−2cos⁡x=2cos⁡x(sin⁡x−1)\sin 2x-2\cos x=2\cos x(\sin x-1) であるから、u=sin⁡xu=\sin x と置換すると ∫−π/2π/2f(x) dx=2∫−11eu(u−1) du.\displaystyle \int_{-\pi/2}^{\pi/2}f(x)\,dx =2\int_{-1}^{1}e^u(u-1)\,du. 部分積分により ∫eu(u−1) du=∫ueu du−∫eu du=eu(u−1)−eu=eu(u−2).\displaystyle \int e^u(u-1)\,du =\int ue^u\,du-\int e^u\,du =e^u(u-1)-e^u =e^u(u-2). したがって ∫−π/2π/2f(x) dx=2[eu(u−2)]−11=6e−2e.\displaystyle \int_{-\pi/2}^{\pi/2}f(x)\,dx =2\left[e^u(u-2)\right]_{-1}^{1} =\frac{6}{e}-2e.

(2)  f(x)=esin⁡x(sin⁡2x−2cos⁡x)f(x)=e^{\sin x}(\sin 2x-2\cos x) を微分すると f′(x)=esin⁡x{cos⁡x(sin⁡2x−2cos⁡x)+2cos⁡2x+2sin⁡x}=2esin⁡xsin⁡x(1−sin⁡x)(sin⁡x+2).\begin{aligned} f'(x) &=e^{\sin x}\left\{\cos x(\sin 2x-2\cos x)+2\cos 2x+2\sin x\right\}\\ &=2e^{\sin x}\sin x(1-\sin x)(\sin x+2). \end{aligned} 1−sin⁡x≧01-\sin x\ge0、sin⁡x+2>0\sin x+2>0 だから、f′(x)f'(x) の符号は sin⁡x\sin x の符号と一致する。よって ff は 0≦x≦π0\le x\le\pi で増加し、π≦x<2π\pi\le x<2\pi で減少する。したがって最大値は f(π)=e0(0−2cos⁡π)=2.f(\pi)=e^0(0-2\cos\pi)=2.

(3)  P(x)=x2+2x−2P(x)=x^2+2x-2、G(x)=exP(x)−f(x)G(x)=e^xP(x)-f(x) とおくと、G(0)=0G(0)=0 であり G′(x)=ex(x2+4x)−2esin⁡xsin⁡x(1−sin⁡x)(sin⁡x+2).G'(x)=e^x(x^2+4x)-2e^{\sin x}\sin x(1-\sin x)(\sin x+2). s=sin⁡x<0s=\sin x<0 のときは f′(x)<0f'(x)<0 であるから、G′(x)≧0G'(x)\ge0。

s≧0s\ge0 のときは 0≦s≦10\le s\le1 かつ (1−s)(s+2)=2−s−s2≦2.(1-s)(s+2)=2-s-s^2\le2. また x−sin⁡x≧0x-\sin x\ge0(その導関数は 1−cos⁡x≧01-\cos x\ge0、かつ x=0x=0 で 00)なので es≦exe^s\le e^x、さらに s≦xs\le x である。よって f′(x)=2ess(1−s)(s+2)≦4ess≦4exxf'(x)=2e^s s(1-s)(s+2)\le4e^s s\le4e^x x となり、 G′(x)≧ex(x2+4x)−4exx=exx2≧0.G'(x)\ge e^x(x^2+4x)-4e^x x=e^x x^2\ge0. いずれの場合も G′(x)≧0G'(x)\ge0 だから、G(x)≧G(0)=0G(x)\ge G(0)=0。したがって (x2+2x−2)ex≧f(x)(x≧0)(x^2+2x-2)e^x\ge f(x)\qquad(x\ge0) が成り立つ。

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 合成関数の微分
  • 三角関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 置換積分法
  • 部分積分法

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