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千葉大学/2014年度

千葉大学 2014年 数学 第5問解答・解説

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1問題

千葉大学2014年度第5問

袋の中に、赤玉が3個、白玉が7個が入っている。袋から玉を無作為に1つ取り出し、色を確認してから、再び袋に戻すという試行を行う。この試行をN回繰り返したときに、赤玉をA回(ただし0 ≦ A ≦ N)取り出す確率をp(N, A)とする。このとき、以下の問いに答えよ。

(1) 確率p(N, A)をNとAを用いて表せ。

(2) Nが10の倍数、すなわちN = 10nとなる自然数nがあるとする。確率p(10n, 0), p(10n, 1), …, p(10n, 10n)のうち、一番大きな値はp(10n, 3n)であることを次の手順により証明せよ。

(i) 0以上の整数a、自然数bに対して、b! / a! ≦ b^(b−a)を示す。ただし0! = 1とする。

(ii) 0以上10n以下の整数mに対して、p(10n, m) / p(10n, 3n) ≦ 1を示す。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

二項分布の確率を組合せで表し、確率比を階乗比にして(i)を適用する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • p(N,A)=(NA)(310)A(710)N−A,p(10n,m)p(10n,3n)≦1(0≦m≦10n).\displaystyle p(N,A)=\binom{N}{A}\left(\frac{3}{10}\right)^A\left(\frac{7}{10}\right)^{N-A},\qquad \frac{p(10n,m)}{p(10n,3n)}\le 1\quad(0\le m\le 10n).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 各試行で赤玉を取り出す確率は 3/103/10、白玉を取り出す確率は 7/107/10 である。赤玉が出る AA 回の位置の選び方は (NA)\displaystyle \binom{N}{A} 通りであり、各列の確率は (3/10)A(7/10)N−A(3/10)^A(7/10)^{N-A} だから、p(N,A)=(NA)(310)A(710)N−A.\displaystyle p(N,A)=\binom{N}{A}\left(\frac{3}{10}\right)^A\left(\frac{7}{10}\right)^{N-A}.

(2)(i) a≦ba\le b のとき、空積を 11 とすれば b!a!=(a+1)(a+2)⋯b≦bb−a\displaystyle \frac{b!}{a!}=(a+1)(a+2)\cdots b\le b^{b-a} である。a>ba>b のときは b!a!=1(b+1)(b+2)⋯a≦1ba−b=bb−a\displaystyle \frac{b!}{a!}=\frac{1}{(b+1)(b+2)\cdots a}\le\frac{1}{b^{a-b}}=b^{b-a} である。よってすべての a≧0a\ge0 と自然数 bb について成り立つ。

(2)(ii) Pm=p(10n,m)P_m=p(10n,m) とおくと、PmP3n=(3n)!(7n)!m!(10n−m)!(37)m−3n.\displaystyle \frac{P_m}{P_{3n}}=\frac{(3n)!(7n)!}{m!(10n-m)!}\left(\frac{3}{7}\right)^{m-3n}. m≦3nm\le3n のとき k=3n−m≧0k=3n-m\ge0 とおけば、PmP3n=(3n)!(3n−k)!(7n)!(7n+k)!(73)k≦(3n)k(7n)−k(73)k=1,\displaystyle \frac{P_m}{P_{3n}}=\frac{(3n)!}{(3n-k)!}\frac{(7n)!}{(7n+k)!}\left(\frac{7}{3}\right)^k\le (3n)^k(7n)^{-k}\left(\frac{7}{3}\right)^k=1, ここで(i)を (a,b)=(3n−k,3n)(a,b)=(3n-k,3n) および (7n+k,7n)(7n+k,7n) に適用した。m≧3nm\ge3n のとき k=m−3n≧0k=m-3n\ge0 とおけば、PmP3n=(3n)!(3n+k)!(7n)!(7n−k)!(37)k≦(3n)−k(7n)k(37)k=1,\displaystyle \frac{P_m}{P_{3n}}=\frac{(3n)!}{(3n+k)!}\frac{(7n)!}{(7n-k)!}\left(\frac{3}{7}\right)^k\le (3n)^{-k}(7n)^k\left(\frac{3}{7}\right)^k=1, ここで(i)を (a,b)=(3n+k,3n)(a,b)=(3n+k,3n) および (7n−k,7n)(7n-k,7n) に適用した。従って 0≦m≦10n0\le m\le10n のすべてについて p(10n,m)≦p(10n,3n)p(10n,m)\le p(10n,3n) である。

この問題で使う考え方

  • 確率の基本法則
  • 二項分布
  • 等式・不等式の証明

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