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千葉大学/2017年度

千葉大学 2017年 数学 第12問解答・解説

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1問題

千葉大学2017年度第12問

曲線 C は曲線 y=−exy=-e^{x} を平行移動したものとする。C と曲線 y=e−xy=e^{-x} は x 座標が t (t≧0)t\ (t\geq0) である点を共有し, その点で共通の接線を持つとする。C と x 軸と y 軸とで囲まれた部分の面積を S(t)S(t) とする。

(1) C の方程式を求めよ。

(2) S(t)S(t) を求めよ。

(3) S(t)S(t) が最大となるような t の値がただ1つ存在することを示せ。

(4) S(t)S(t) が最大となるような t の値を α\alpha とすると, α>log⁡125\displaystyle \alpha>\log\frac{12}{5} であり, S(α)<95144\displaystyle S(\alpha)<\frac{95}{144} となることを示せ。必要ならば log⁡245<1.57\displaystyle \log\frac{24}{5}<1.57 を用いてもよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

平行移動を2定数で表して接点条件から曲線を定め、軸との交点で面積を積分する。指数関数の導関数で最大点の一意性を示し、停留条件と与えられた対数評価で面積の上界を証明する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)C: y=−ex−2t+2e−t.(2)S(t)=e−2t+2e−t(t+log⁡2−1).(3)S(t) はただ1つの t=α で最大となる.(4)α>log⁡125,S(α)<95144.\displaystyle \begin{aligned}(1)\quad&C:\space{}y=-e^{x-2t}+2e^{-t}.\\ (2)\quad&S(t)=e^{-2t}+2e^{-t}(t+\log 2-1).\\ (3)\quad&S(t)\text{ はただ1つの }t=\alpha\text{ で最大となる}.\\ (4)\quad&\alpha>\log\frac{12}{5},\qquad S(\alpha)<\frac{95}{144}.\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

C:y=−ex−a+b(a,b は定数)C:y=-e^{x-a}+b\quad(a,b\text{ は定数}) とおく。接点 x=tx=t で傾きが等しいから −et−a=−e−t,a=2t.-e^{t-a}=-e^{-t},\qquad a=2t. また点の yy 座標が等しいから −e−t+b=e−t,b=2e−t.-e^{-t}+b=e^{-t},\qquad b=2e^{-t}. したがって C:y=−ex−2t+2e−t.C:y=-e^{x-2t}+2e^{-t}.

C′(x)=−ex−2t<0C'(x)=-e^{x-2t}<0 であり、 C(0)=2e−t−e−2t>0.C(0)=2e^{-t}-e^{-2t}>0. また CC の xx 軸との交点は −ex−2t+2e−t=0、すなわち x=t+log⁡2>0.-e^{x-2t}+2e^{-t}=0\text{、すなわち } x=t+\log 2>0. よって囲まれた部分の面積は S(t)=∫0t+log⁡2(2e−t−ex−2t) dx=e−2t+2e−t(t+log⁡2−1).\displaystyle \begin{aligned} S(t)&=\int_0^{t+\log 2}(2e^{-t}-e^{x-2t})\,dx\\ &=e^{-2t}+2e^{-t}(t+\log 2-1). \end{aligned}

L=log⁡2L=\log 2 とおくと S′(t)=2e−2t{et(2−t−L)−1}.S'(t)=2e^{-2t}\{e^t(2-t-L)-1\}. ここで f(t)=et(2−t−L)f(t)=e^t(2-t-L) とおけば f′(t)=et(1−t−L).f'(t)=e^t(1-t-L). 0<L<10<L<1 より ff は 0≦t≦1−L0\le t\le1-L で増加し、その後減少する。また f(0)=2−L>1,f(1−L)=e/2>1,f(2−L)=0.f(0)=2-L>1,\qquad f(1-L)=e/2>1,\qquad f(2-L)=0. したがって f(t)=1f(t)=1 は 1−L<t<2−L1-L<t<2-L の範囲にただ1つ解 α\alpha をもち、 f(t)>1 (0≦t<α),f(t)<1 (t>α).f(t)>1\ (0\le t<\alpha),\qquad f(t)<1\ (t>\alpha). よって S′(t)S'(t) は t<αt<\alpha で正、t>αt>\alpha で負だから、S(t)S(t) は t=αt=\alpha でただ1つ最大となる。

さらに r=log⁡125\displaystyle r=\log\frac{12}{5} とすると、与えられた評価より f(r)=125(2−log⁡245)>125(2−1.57)=1.032>1.\displaystyle f(r)=\frac{12}{5}\left(2-\log\frac{24}{5}\right)> \frac{12}{5}(2-1.57)=1.032>1. ゆえに r<αr<\alpha、すなわち α>log⁡125.\displaystyle \alpha>\log\frac{12}{5}. 停留条件 f(α)=1f(\alpha)=1 から 2−α−L=e−α2-\alpha-L=e^{-\alpha} である。u=e−αu=e^{-\alpha} とおけば S(α)=u2+2u(α+L−1)=u2+2u(1−u)=2u−u2.\begin{aligned} S(\alpha)&=u^2+2u(\alpha+L-1)\\ &=u^2+2u(1-u)=2u-u^2. \end{aligned} 0<u<e−r=512<1\displaystyle 0<u<e^{-r}=\frac{5}{12}<1 であり、2u−u22u-u^2 は 0<u<10<u<1 で増加するので S(α)<2⋅512−(512)2=95144.\displaystyle S(\alpha)<2\cdot\frac{5}{12}-\left(\frac{5}{12}\right)^2 =\frac{95}{144}.

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 指数・対数関数の微分
  • 曲線の接線
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 曲線で囲まれた面積

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