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岐阜大学/2002年度

岐阜大学 2002年 数学 第1問解答・解説

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1問題

岐阜大学2002年度第1問

以下の問に答えよ。(配点比率20%)

(1) すべての正の数xに対して, (2x + 1)/√(x + k) ≦ (2x + 2)/√(x + k + 1) が成り立つkの範囲を求めよ。ただし, k > 0 とする。

(2) すべての自然数nについて, [1·3·…·(2n − 1)]/[2·4·…·2n] < 1/√(n + 1) が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

(1)は正の両辺を平方して差を一次式にし、全x>0の符号条件を調べる。(2)は積をPnP_nとおき、基底と隣接項比の評価による帰納法を用いる。

3解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 両辺は正なので、平方して比較してよい。整理すると 4(x+1)2(x+k)−(2x+1)2(x+k+1)=(4k−1)x+(3k−1).\begin{aligned} &4(x+1)^2(x+k)-(2x+1)^2(x+k+1)\\ &\qquad=(4k-1)x+(3k-1). \end{aligned} 従って与えられた不等式は、すべての (x>0) で (4k−1)x+(3k−1)≧0(4k-1)x+(3k-1)\geq0 となることと同値である。(x→\to0^+) で負にならないためには (3k-1≧\geq0)、また (x→\to∞\infty) で負にならないためには (4k-1≧\geq0) が必要である。逆に両方が成り立てば、左辺は (x>0) で非負である。これらと (k>0) を合わせると k≧13.\displaystyle \boxed{k\geq\frac13}.

(2) 日本の通常の用法どおり自然数を正の整数 (n=1,2,…\ldots) とする。 Pn=1⋅3⋯(2n−1)2⋅4⋯2n\displaystyle P_n=\frac{1\cdot3\cdots(2n-1)}{2\cdot4\cdots2n} とおく。(n=1) では (P_1=1/2<1/2\sqrt2) である。ある正整数 (n) で (P_n<1/n+1\sqrt{n+1}) と仮定する。このとき Pn+1=Pn2n+12n+2<1n+12n+12n+2.\displaystyle P_{n+1}=P_n\frac{2n+1}{2n+2} <\frac{1}{\sqrt{n+1}}\frac{2n+1}{2n+2}. ここで両辺正であり、 (2n+12n+2)2<n+1n+2\displaystyle \left(\frac{2n+1}{2n+2}\right)^2<\frac{n+1}{n+2} は 4(n+1)3−(2n+1)2(n+2)=3n+2>04(n+1)^3-(2n+1)^2(n+2)=3n+2>0 から従う。従って (P_{n+1}<1/n+2\sqrt{n+2}) であり、数学的帰納法によりすべての正整数 (n) で成立する。

なお、自然数に0を含め、空積を1と定める流儀なら、(n=0) では左辺が1、右辺も1となるため厳密不等号は成立しない。その流儀では原文の主張は (n≧\geq1) とする必要がある。

この問題で使う考え方

  • 等式・不等式の証明
  • 数学的帰納法
  • 実数と無理数

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