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弘前大学/2003年度

弘前大学 2003年 数学 第9問解答・解説

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1問題

弘前大学2003年度第9問

点 P が曲線 y=sin⁡x(0≦x≦π)y = \sin x (0 \leq x \leq \pi) 上を点 (0,0)(0, 0) から点 (π,0)(\pi, 0) まで動くとき,点 P を中点とし x 軸に平行な,長さ π3\displaystyle \frac{\pi}{3} の線分が通過する範囲の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

水平断面の幅を高さごとに場合分けし、定積分で掃過領域の面積を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 1+π3\displaystyle 1+\frac{\pi}{3}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

線分の半分の長さを a=π6\displaystyle a=\frac{\pi}{6} とする。点 P=(t,sin⁡t)P=(t,\sin t)(0≦t≦π0\leq t\leq\pi)に対応する線分は、高さ y=sin⁡ty=\sin t におけるt−a≦x≦t+at-a\leq x\leq t+a の部分である。

0≦y≦10\leq y\leq1 に対して t=sin⁡−1yt=\sin^{-1}y または t=π−sin⁡−1yt=\pi-\sin^{-1}y となる。この2つの中心の距離は π−2sin⁡−1y\pi-2\sin^{-1}y である。これが線分の長さ 2a=π3\displaystyle 2a=\frac{\pi}{3} 以上なら2つの区間は重ならず(等号では接し)、未満なら重なって1区間になる。境目は sin⁡−1y=π3\displaystyle \sin^{-1}y=\frac{\pi}{3}、すなわち y=32\displaystyle y=\frac{\sqrt3}{2}。

したがって断面の長さを w(y)w(y) とすると、 w(y)={2π3(0≦y≦32),4π3−2sin⁡−1y(32≦y≦1).\displaystyle w(y)=\begin{cases}\frac{2\pi}{3}&(0\leq y\leq\frac{\sqrt3}{2}),\\[2pt]\frac{4\pi}{3}-2\sin^{-1}y&(\frac{\sqrt3}{2}\leq y\leq1).\end{cases} よって求める面積は A=∫03/22π3 dy+∫3/21(4π3−2sin⁡−1y)dy.\displaystyle A=\int_0^{\sqrt3/2}\frac{2\pi}{3}\,dy+\int_{\sqrt3/2}^1\left(\frac{4\pi}{3}-2\sin^{-1}y\right)dy. ∫sin⁡−1y dy=ysin⁡−1y+1−y2\displaystyle \int\sin^{-1}y\,dy=y\sin^{-1}y+\sqrt{1-y^2} を用いると、 A=π33+[4π3y−2ysin⁡−1y−21−y2]3/21=π33+1+π3−π33=1+π3.\displaystyle A=\frac{\pi\sqrt3}{3}+\left[\frac{4\pi}{3}y-2y\sin^{-1}y-2\sqrt{1-y^2}\right]_{\sqrt3/2}^1 =\frac{\pi\sqrt3}{3}+1+\frac{\pi}{3}-\frac{\pi\sqrt3}{3}=1+\frac{\pi}{3}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の周期・グラフ
  • 合成関数と逆関数
  • 部分積分法
  • 曲線で囲まれた面積

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