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広島大学/2001年度/前期

広島大学 2001年 数学 第1問解答・解説

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1問題

広島大学2001年度第1問

zz は 0∘<arg⁡z<90∘0^{\circ}<\arg z<90^{\circ} を満たす複素数とし,複素数平面上の3点 O(0),A(1),B(z)O(0),A(1),B(z) を頂点とする △OAB\triangle OAB を考える。また,α=1+3i2\displaystyle \alpha=\frac{1+\sqrt{3}i}{2} とおく。

(1)α2−α+1\alpha^2-\alpha+1 の値を求めよ。

(2)点 P(w)P(w) を,直線 OBOB に関して点 AA と反対側に,△POB\triangle POB が正三角形になるようにとる。複素数 ww を zz と α\alpha を用いて表せ。

(3)点 Q(z+α−αz)Q(z+\alpha-\alpha z) に対し,△ABQ\triangle ABQ は正三角形であることを示せ。

(4)arg⁡(z+α−αzw−1)\displaystyle \arg\left(\frac{z+\alpha-\alpha z}{w-1}\right) を求めよ。ただし,偏角の範囲は,0∘0^{\circ} 以上 360∘360^{\circ} 未満とする。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  α2−α+1=0.(1)\;\alpha^2-\alpha+1=0.
    (2)  w=αz.(2)\;w=\alpha z.
    (3)  △ABQ(3)\;\triangle ABQ は正三角形.
    (4)  arg⁡(z+α−αzw−1)=240∘.\displaystyle (4)\;\arg\left(\dfrac{z+\alpha-\alpha z}{w-1}\right)=240^\circ.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) α2=(1+3i2)2=−1+3i2,α2−α+1=−1+3i−(1+3i)2+1=0.\displaystyle \alpha^2=\left(\frac{1+\sqrt3 i}{2}\right)^2=\frac{-1+\sqrt3 i}{2}, \qquad \alpha^2-\alpha+1=\frac{-1+\sqrt3 i-(1+\sqrt3 i)}2+1=0.

(2) α=1+3i2\displaystyle \alpha=\dfrac{1+\sqrt3 i}{2} の絶対値は1、偏角は 60∘60^\circ であり、∣α−1∣=1|\alpha-1|=1 でもある。そこで w=αzw=\alpha z とおくと ∣w∣=∣z∣,∣w−z∣=∣α−1∣ ∣z∣=∣z∣,|w|=|z|,\qquad |w-z|=|\alpha-1|\,|z|=|z|, だから △POB\triangle POB は正三角形となる。さらに θ=arg⁡z\theta=\arg z とすると 0∘<θ<90∘0^\circ<\theta<90^\circ であり、arg⁡w=θ+60∘\arg w=\theta+60^\circ である。直線 OBOB の方向角 θ\theta から見ると、A(1)A(1) の方向角との差は −θ-\theta、P(w)P(w) の方向角との差は 60∘60^\circ で符号が反対である。よって PP は直線 OBOB に関して AA と反対側にある。したがって w=αz.w=\alpha z.

(3) q=z+α−αzq=z+\alpha-\alpha z とおくと q−z=α(1−z).q-z=\alpha(1-z). 複素数 1−z1-z は BB から AA への向きと長さを表し、α\alpha を掛けることは長さを変えずに反時計回りに 60∘60^\circ 回転することである。したがって BQ→\overrightarrow{BQ} は BA→\overrightarrow{BA} を 60∘60^\circ 回転したものだから、∣BQ∣=∣BA∣|BQ|=|BA| かつ ∠ABQ=60∘\angle ABQ=60^\circ である。二辺が等しくその間の角が 60∘60^\circ なので、△ABQ\triangle ABQ は正三角形である。

(4) (1)より 1−α=−α21-\alpha=-\alpha^2 である。(2)の w=αzw=\alpha z を使うと z+α−αz=α+(1−α)z=α−α2z=α(1−αz)=α(1−w).z+\alpha-\alpha z=\alpha+(1-\alpha)z =\alpha-\alpha^2z=\alpha(1-\alpha z)=\alpha(1-w). arg⁡w=θ+60∘\arg w=\theta+60^\circ は 60∘<arg⁡w<150∘60^\circ<\arg w<150^\circ を満たすことより w≠1w\ne1 なので、 z+α−αzw−1=−α=−1−3i2.\displaystyle \frac{z+\alpha-\alpha z}{w-1}=-\alpha=\frac{-1-\sqrt3 i}{2}. これは第3象限にあり、偏角の指定範囲で arg⁡(z+α−αzw−1)=240∘\displaystyle \arg\left(\dfrac{z+\alpha-\alpha z}{w-1}\right)=240^\circ である。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 複素数平面
  • 複素数の極形式

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