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広島大学/2001年度/前期

広島大学 2001年 数学 第6問解答・解説

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1問題

広島大学2001年度第6問

A,B,CA,B,C の3人が優勝決定戦を行う。まず3人のうち2人が対戦し,その勝者が残りの1人と対戦する。これをくり返して,2回続けて勝ったものを優勝者とする。AA と BB が対戦したときにそれぞれが勝つ確率は 12\displaystyle \frac{1}{2} とし,CC が AA または BB と対戦したときに CC が勝つ確率は pp(0<p<10<p<1),負ける確率は 1−p1-p であるとする。

第1回戦は AA と BB の対戦として次の問いに答えよ。

(1)第2回戦では第1回戦の勝者が残りの CC と対戦する。CC が負ければ勝者は優勝者となるが,CC が勝てば CC は第1回戦の敗者と第3回戦を行う。第3回戦で優勝者が決まる場合の各対戦の勝者を順に並べると,ACCACC と BCCBCC の2通りの順列が得られる。第4回戦で優勝者が決まる場合の各対戦の勝者の順列を答えよ。

(2)第 mm 回戦で優勝者が決まる確率を FmF_m とする。F2,F3,F4F_2,F_3,F_4 をそれぞれ求めよ。

(3)2以上の自然数 nn に対して,確率 F3nF_{3n} を求めよ。

(4)∑n=1∞F3n\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}F_{3n} を計算せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)ACBB, BCAA;(1)\quad \mathrm{ACBB},\space{}\mathrm{BCAA};
    (2)F2=1−p, F3=p2, F4=p(1−p)2;\displaystyle (2)\quad F_2=1-p,\space{}F_3=p^2,\space{}F_4=\frac{p(1-p)}2;
    (3)F3n=p2(p(1−p)2)n−1;\displaystyle (3)\quad F_{3n}=p^2\left(\frac{p(1-p)}2\right)^{n-1};
    (4)∑n=1∞F3n=2p2p2−p+2.\displaystyle (4)\quad \sum\limits _{n=1}^{\infty}F_{3n}=\frac{2p^2}{p^2-p+2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

以下では、対戦相手の組に応じた勝率を過去の結果の下での条件付き確率とする通常のモデルで考える。第1回戦の勝者を XX、敗者を YY とする。X=AX=A と X=BX=B は対称である。

(1) 第2回戦で優勝が決まらないためには CC が勝ち、第3回戦で決まらないためには YY が勝つ。第4回戦で YY が続けて勝つと優勝が決まる。従って勝者列は X=A: ACBB,X=B: BCAA.X=A:\ \mathrm{ACBB},\qquad X=B:\ \mathrm{BCAA}.

(2) 第2回戦で XX が勝つ確率は 1−p1-p、第2・3回戦で CC が続けて勝つ確率は p2p^2。第4回戦で決着するには、第2回戦で CC、第3回戦で YY、第4回戦で YY が勝つので F2=1−p,F3=p2,F4=p(1−p)⋅12=p(1−p)2.\displaystyle F_2=1-p,\qquad F_3=p^2,\qquad F_4=p(1-p)\cdot\frac12=\frac{p(1-p)}2.

(3) 優勝が決まらないまま第2・3・4回戦を通過する確率は q=p(1−p)⋅12=p(1−p)2.\displaystyle q=p(1-p)\cdot\frac12=\frac{p(1-p)}2. この3回の後は第1回戦の勝者 XX に戻り、同じ3対戦の順序が繰り返される。第3n3n回で決着するには、先に n−1n-1 周期を未決着で通過し、その次の第1・第2試合で CC が続けて勝つ。よって F3n=qn−1p2=p2(p(1−p)2)n−1(n≧2).\displaystyle F_{3n}=q^{n-1}p^2=p^2\left(\frac{p(1-p)}2\right)^{n-1}\qquad(n\ge2). これは n=1n=1 の F3=p2F_3=p^2 にも一致する。

(4) 0<p<10<p<1 より 0<q=p(1−p)/2≦1/8<10<q=p(1-p)/2\le1/8<1。従って ∑n=1∞F3n=p2∑n=1∞qn−1=p21−q=2p2p2−p+2.\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{\infty}F_{3n}=p^2\sum\limits _{n=1}^{\infty}q^{n-1}=\frac{p^2}{1-q}=\frac{2p^2}{p^2-p+2}.

この問題で使う考え方

  • 対戦結果の条件付き確率
  • 勝者列の周期化
  • 等比級数

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