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京都大学/2006年度

京都大学 2006年 数学 第5問解答・解説

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1問題

京都大学2006年度第5問配点 35点

△ABCに対し,辺AB上に点Pを,辺BC上に点Qを,辺CA上に点Rを,頂点とは異なるようにとる。この3点がそれぞれの辺上を動くとき,この3点を頂点とする三角形の重心はどのような範囲を動くか図示せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • α+β+γ=1,0<α,β,γ<23,G=αA+βB+γC.\displaystyle \alpha+\beta+\gamma=1,\quad 0<\alpha,\beta,\gamma<\frac23,\quad G=\alpha A+\beta B+\gamma C.\quad 領域は中央六角形の内部(境界を除く)。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

P,Q,RP,Q,R がそれぞれ辺の内部にあるので、0<p,q,r<10<p,q,r<1 として P=(1−p)A+pB,Q=(1−q)B+qC,R=(1−r)C+rAP=(1-p)A+pB,\qquad Q=(1-q)B+qC,\qquad R=(1-r)C+rA と表せる。重心 GG の ABCABC に関する重心座標を (α,β,γ)(\alpha,\beta,\gamma) とすると G=αA+βB+γC,(α,β,γ)=(1−p+r3,p+1−q3,q+1−r3).\displaystyle G=\alpha A+\beta B+\gamma C,\qquad (\alpha,\beta,\gamma)=\left(\frac{1-p+r}{3},\frac{p+1-q}{3},\frac{q+1-r}{3}\right). よって α+β+γ=1\alpha+\beta+\gamma=1 であり、0<p,q,r<10<p,q,r<1 から 0<α,β,γ<23.\displaystyle 0<\alpha,\beta,\gamma<\frac23. したがって、動く範囲はこの三つの不等式を満たす点に限られる。

逆に、α+β+γ=1\alpha+\beta+\gamma=1 かつ 0<α,β,γ<2/30<\alpha,\beta,\gamma<2/3 とする。X=3αX=3\alpha, Y=3βY=3\beta, Z=3γZ=3\gamma とおけば 0<X,Y,Z<20<X,Y,Z<2 かつ X+Y+Z=3X+Y+Z=3 である。次の区間は空でない。 max⁡(0,Y−1,1−X)<p<min⁡(1,Y,2−X).\displaystyle \max(0,Y-1,1-X)<p<\min(1,Y,2-X). 実際、下限候補と上限候補を比べると、Y−1<2−XY-1<2-X は X+Y=3−Z<3X+Y=3-Z<3 から、1−X<Y1-X<Y は X+Y=3−Z>1X+Y=3-Z>1 から従い、他の比較は 0<X,Y<20<X,Y<2 から従う。そこでこの区間から pp を一つ選び、 q=p+1−Y,r=p+X−1q=p+1-Y,\qquad r=p+X-1 とおく。この区間の条件から 0<p,q,r<10<p,q,r<1 であり、上の重心座標の式に代入すると (α,β,γ)=(X/3,Y/3,Z/3)(\alpha,\beta,\gamma)=(X/3,Y/3,Z/3) を得る。従って、条件を満たすすべての点が実際に重心として現れる。

以上より、重心の範囲は重心座標で α+β+γ=1,0<α,β,γ<23\displaystyle \alpha+\beta+\gamma=1,\qquad 0<\alpha,\beta,\gamma<\frac23 を満たす領域である。図示するには、各辺の三等分点6個を順に結んでできる中央の六角形の内部を示す。頂点は重心座標で (23,13,0),(13,23,0),(0,23,13),(0,13,23),(13,0,23),(23,0,13)\displaystyle \left(\frac23,\frac13,0\right),\left(\frac13,\frac23,0\right), \left(0,\frac23,\frac13\right),\left(0,\frac13,\frac23\right), \left(\frac13,0,\frac23\right),\left(\frac23,0,\frac13\right) であり、P,Q,RP,Q,R は辺の頂点を除くため、この六角形の境界は含まれない。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 不等式の表す領域

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