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京都大学/2008年度

京都大学 2008年 数学 第1問解答・解説

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1問題

京都大学2008年度第1問配点 35点

直線 y=px+q が関数 y=log x のグラフと共有点を持たないために,pとqが満たすべき必要十分条件を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

log⁡\logを自然対数として、F(x)=log⁡x−px (x>0)F(x)=\log x-px\ (x>0)とおく。共有点が存在する条件はF(x)=qF(x)=qが解をもつことである。

p≦0p\le0の場合

F′(x)=1/x−p>0F'(x)=1/x-p>0なのでFFは狭義に増加する。また lim⁡x→0+F(x)=−∞,lim⁡x→∞F(x)=+∞.\displaystyle \lim\limits _{x\to0+}F(x)=-\infty,\qquad\lim\limits _{x\to\infty}F(x)=+\infty. 連続性より、どの実数qqに対してもF(x)=qF(x)=qとなるx>0x>0がある。したがって共有点をもたないことはない。

p>0p>0の場合

F′(x)=1/x−pF'(x)=1/x-pは0<x<1/p0<x<1/pで正、x>1/px>1/pで負となる。従ってx=1/px=1/pで最大値 F(1/p)=log⁡(1/p)−1=−log⁡p−1F(1/p)=\log(1/p)-1=-\log p-1 をとる。さらに両端x→0+,∞x\to0+,\inftyでF(x)→−∞F(x)\to-\inftyだから、F(x)F(x) は −log⁡p−1-\log p-1 以下のすべての実数値をとる。 よってF(x)=qF(x)=qが解をもたない必要十分条件はq>−log⁡p−1q>-\log p-1である。 以上より求める条件は p>0,q>−1−log⁡p.\boxed{p>0,\qquad q>-1-\log p}. 等号q=−1−log⁡pq=-1-\log pの場合はx=1/px=1/pに接点をもつため、条件には含めない。

対数の底について

原文のlog⁡x\log xには底の明記がない。上の解答では微分法における通常の記法に従い自然対数と解釈した。 もし底をb>0, b≠1b>0,\ b\ne1とする別の解釈なら、共有点の式は log⁡bx=px+qすなわちln⁡x=(pln⁡b)x+qln⁡b\log_b x=px+q\quad\text{すなわち}\quad\ln x=(p\ln b)x+q\ln b となる。上の証明を係数pln⁡b,qln⁡bp\ln b,q\ln bに適用すると、共有点をもたない必要十分条件は pln⁡b>0,qln⁡b>−1−ln⁡(pln⁡b).\boxed{p\ln b>0,\qquad q\ln b>-1-\ln(p\ln b)}. 従って数式の採用時には自然対数という解釈を併記する。底の指定そのものが原文で確認できたとは主張しない。

この問題で使う考え方

  • 関数の値域
  • 増減と最大値
  • 中間値の性質

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