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京都大学/2011年度

京都大学 2011年 数学 第4問解答・解説

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1問題

京都大学2011年度第4問配点 30点

n は2以上の整数であり,1/2 < a_j < 1 (j = 1, 2, …, n) であるとき,不等式 (1 − a_1)(1 − a_2) … (1 − a_n) > 1 − (a_1 + a_2/2 + … + a_n/2^(n−1)) が成立することを示せ.

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

前からの積の差を望遠和に展開し,各係数を与えられた上界 1/2 と比較する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ∏j=1n(1−aj)>1−∑j=1naj2j−1.\displaystyle \prod\limits _{j=1}^{n}(1-a_j)>1-\sum\limits _{j=1}^{n}\frac{a_j}{2^{j-1}}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

各 j に対し p1=1, pj=∏k=1j−1(1−ak) (j≧2) とおく。pj−pj+1=ajpj,pn+1=∏k=1n(1−ak) より1−∏k=1n(1−ak)=∑j=1najpj.j≧2 では 0<1−ak<12 (k<j) なので 0<pj<12j−1.aj>0 を用いれば ajpj<aj2j−1 (j≧2), また a1p1=a1.n≧2 だから少なくとも一つの項で狭義不等号となり,1−∏k=1n(1−ak)<a1+∑j=2naj2j−1.∴ ∏k=1n(1−ak)>1−(a1+a22+⋯+an2n−1).\displaystyle \text{各 }j\text{ に対し }p_1=1,\ p_j=\prod\limits _{k=1}^{j-1}(1-a_k)\ (j\ge 2)\text{ とおく。}\quad p_j-p_{j+1}=a_jp_j,\quad p_{n+1}=\prod\limits _{k=1}^{n}(1-a_k)\text{ より}\quad 1-\prod\limits _{k=1}^{n}(1-a_k)=\sum\limits _{j=1}^{n}a_jp_j.\quad j\ge 2\text{ では }0<1-a_k<\frac12\ (k<j)\text{ なので }0<p_j<\frac1{2^{j-1}}.\quad a_j>0\text{ を用いれば }a_jp_j<\frac{a_j}{2^{j-1}}\ (j\ge2),\text{ また }a_1p_1=a_1.\quad n\ge2\text{ だから少なくとも一つの項で狭義不等号となり,}\quad 1-\prod\limits _{k=1}^{n}(1-a_k)<a_1+\sum\limits _{j=2}^{n}\frac{a_j}{2^{j-1}}.\quad \therefore\ \prod\limits _{k=1}^{n}(1-a_k)>1-\left(a_1+\frac{a_2}{2}+\cdots+\frac{a_n}{2^{n-1}}\right).

この問題で使う考え方

  • 等式・不等式の証明

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