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京都大学/2012年度

京都大学 2012年 数学 第5問解答・解説

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1問題

京都大学2012年度第5問配点 35点

次の命題(p),(q)のそれぞれについて,正しいかどうか答えよ。正しければ証明し,正しくなければ反例を挙げて正しくないことを説明せよ。 (p) 正 n 角形の頂点から3点を選んで内角の1つが60°である三角形を作ることができるならば,n は3の倍数である。 (q) △ABC と △ABD において,AC < AD かつ BC < BD ならば,∠C > ∠D である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (p) 正しい(3∣n\quad 3\mid n\quad )。(q) 誤り。提示した有効な2三角形では AC<AD\quad AC<AD\quad , BC<BD\quad BC<BD\quad だが ∠C<∠D\quad \angle C<\angle D\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(p)点 P を含まない弧 QR の長さ円周全体の長さ=60∘180∘=13.正 n角形で弧 QR は辺 m 個分なので mn=13,n=3m(m は整数),したがって n は3の倍数。(q)AB=65,AC=2,BC=3,AB=65,AD=2910,BD=3110.∣3−2∣<65<3+2,∣3110−2910∣<65<3110+2910.AC<AD,BC<BD.cos⁡C=22+32−(6/5)22⋅2⋅3=289300,cos⁡D=(29/10)2+(31/10)2−(6/5)22(29/10)(31/10)=829899.289⋅899=259811>248700=829⋅300,cos⁡C>cos⁡DよりC<D(0∘<C,D<180∘).したがって主張 C>D は偽。\displaystyle \begin{aligned} \text{(p)}\quad & \frac{\text{点 }P\text{ を含まない弧 }QR\text{ の長さ}}{\text{円周全体の長さ}}=\frac{60^\circ}{180^\circ}=\frac13.\\ &\text{正 }n\text{角形で弧 }QR\text{ は辺 }m\text{ 個分なので }\frac mn=\frac13,\\ & n=3m\quad(m\text{ は整数}),\quad\text{したがって}\ n\text{ は3の倍数。}\\[2pt] \text{(q)}\quad & AB=\frac65,\quad AC=2,\quad BC=3,\\ & AB=\frac65,\quad AD=\frac{29}{10},\quad BD=\frac{31}{10}.\\ & |3-2|<\frac65<3+2,\qquad \left|\frac{31}{10}-\frac{29}{10}\right|<\frac65<\frac{31}{10}+\frac{29}{10}.\\ & AC<AD,\quad BC<BD.\\ &\cos C=\frac{2^2+3^2-(6/5)^2}{2\cdot2\cdot3}=\frac{289}{300},\\ &\cos D=\frac{(29/10)^2+(31/10)^2-(6/5)^2}{2(29/10)(31/10)}=\frac{829}{899}.\\ &289\cdot899=259811>248700=829\cdot300,\\ &\cos C>\cos D\quad\text{より}\quad C<D\quad(0^\circ<C,D<180^\circ).\\ &\text{したがって主張 }C>D\text{ は偽。} \end{aligned}

(p) 円周角が 60∘60^\circ なら、点 PP を含まない弧 QRQR は 120∘120^\circ で、全周の 1/31/3。正 nn 角形ではこの弧は辺 mm 個分なので m/n=1/3m/n=1/3、nn は3の倍数。(q) 共通辺 AB=6/5AB=6/5、他の辺を (AC,BC)=(2,3)(AC,BC)=(2,3)、(AD,BD)=(29/10,31/10)(AD,BD)=(29/10,31/10) とすると、両三角形の三角不等式は成立し、2本の不等号も満たす。余弦定理で cos⁡C=289/300>829/899=cos⁡D\cos C=289/300>829/899=\cos D となるので C<DC<D。よって主張の反例である。

この問題で使う考え方

  • 円周角の定理
  • 整数比による分割
  • 三角不等式による構成可能性
  • 余弦定理による反例

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