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京都大学/2018年度

京都大学 2018年 数学 第5問解答・解説

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1問題

京都大学2018年度第5問配点 35点

曲線 y = log x 上の点 A(t, log t) における法線上に,点 B を AB = 1 となるようにとる。ただし,B の x 座標は t より大きいとする。

(1) 点 B の座標 (u(t), v(t)) を求めよ。また (du/dt, dv/dt) を求めよ。

(2) 実数 r は 0 < r < 1 を満たすとし,t が r から1まで動くときに点 A と点 B が描く曲線の長さをそれぞれ L_1(r), L_2(r) とする。このとき,極限 lim_{r→+0}(L_1(r) - L_2(r)) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) B=(t+11+t2, log⁡t−t1+t2)\displaystyle B=\left(t+\frac1{\sqrt{1+t^2}},\ \log t-\frac{t}{\sqrt{1+t^2}}\right)、(u′,v′)=(1−t(1+t2)3/2, 1t−1(1+t2)3/2)\displaystyle \left(u',v'\right)=\left(1-\frac{t}{(1+t^2)^{3/2}},\ \frac1t-\frac1{(1+t^2)^{3/2}}\right)。 (2) π4\displaystyle \frac{\pi}{4}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

・ t>0t>0 であり、y=log⁡xy=\log x の接線方向のベクトルは (1,1t)\displaystyle (1,\frac1t) である。これに垂直で xx 成分が正の単位ベクトルは (1,−t)1+t2.\displaystyle \frac{(1,-t)}{\sqrt{1+t^2}}. 条件 AB=1AB=1 と xB>tx_B>t に合う向きを選ぶと B=A+(1,−t)1+t2=(t+11+t2, log⁡t−t1+t2).\displaystyle B=A+\frac{(1,-t)}{\sqrt{1+t^2}} =\left(t+\frac{1}{\sqrt{1+t^2}},\ \log t-\frac{t}{\sqrt{1+t^2}}\right). したがって u′(t)=1−t(1+t2)3/2,v′(t)=1t−1(1+t2)3/2.\displaystyle u'(t)=1-\frac{t}{(1+t^2)^{3/2}},\qquad v'(t)=\frac1t-\frac{1}{(1+t^2)^{3/2}}.

・ c(t)=1−t(1+t2)3/2\displaystyle c(t)=1-\frac{t}{(1+t^2)^{3/2}} とおく。t>0t>0 なら t2<(1+t2)3t^2<(1+t^2)^3 なので c(t)>0c(t)>0。また (u′(t),v′(t))=c(t)(1,1t),\displaystyle (u'(t),v'(t))=c(t)\left(1,\frac1t\right), よって二つの曲線の速さは ∣A′(t)∣=1+1t2,∣B′(t)∣=c(t)1+1t2.\displaystyle |A'(t)|=\sqrt{1+\frac1{t^2}},\qquad |B'(t)|=c(t)\sqrt{1+\frac1{t^2}}. 0<r<10<r<1 では両曲線は r≦t≦1r\le t\le1 の範囲で滑らかだから、弧長の差は L1(r)−L2(r)=∫r1(1−c(t))1+1t2 dt=∫r111+t2 dt=π4−arctan⁡r.\displaystyle \begin{aligned} L_1(r)-L_2(r) &=\int_r^1 (1-c(t))\sqrt{1+\frac1{t^2}}\,dt\\ &=\int_r^1\frac{1}{1+t^2}\,dt =\frac{\pi}{4}-\arctan r. \end{aligned} したがって lim⁡r→+0(L1(r)−L2(r))=π4.\displaystyle \lim\limits _{r\to+0}\bigl(L_1(r)-L_2(r)\bigr)=\frac{\pi}{4}.

接線方向に垂直な長さ1のベクトルを、Bのx座標が大きくなる向きに選んで座標を求める。微分するとBの速度ベクトルはAの速度ベクトルの正の定数倍になるため、弧長差の被積分関数が簡単になる。積分後にrを0へ近づける。

この問題で使う考え方

  • 接線・法線ベクトル
  • 媒介変数の微分
  • 速さの計算
  • 定積分と極限

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