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奈良県立医科大学/2018年度/前期

奈良県立医科大学 2018年 数学 第5問解答・解説

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1問題

奈良県立医科大学2018年度第5問

以下の文章の空欄に適切な数、式または数学記号を入れて文章を完成させよ。空間に一辺の長さllの正四面体OABCOABCがある。点OOを始点とする点A,B,CA,B,Cの位置ベクトルをそれぞれa⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c}とする。定数p,qp,qに対して、点XXが内積についての条件a⃗⋅OX→=p\vec{a}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OX}}=pおよびb⃗⋅OX→=q\vec{b}\cdot\overrightarrow{\mathrm{OX}}=qを満たしながら動くとき、点XXの集合は直線をなす。この直線の長さ1の方向ベクトルは

u⃗=±ア\vec{u}=\pm\boxed{\text{ア}}

である。このとき、直線は媒介変数ttと定数α,β\alpha,\betaを用いて

OX→=tu⃗+αa⃗+βb⃗\overrightarrow{\mathrm{OX}}=t\vec{u}+\alpha\vec{a}+\beta\vec{b}

の形に書ける。α\alphaとβ\betaをp,q,lp,q,lを用いて表すと、α=イ\alpha=\boxed{\text{イ}}、β=ウ\beta=\boxed{\text{ウ}}となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

正四面体の位置ベクトルの内積を用いて共通垂直方向を構成し、内積条件から係数を連立一次方程式で定める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=3c⃗−a⃗−b⃗6 l,u⃗=±\displaystyle =\frac{3\vec c-\vec a-\vec b}{\sqrt6\,l},\quad \vec u=\pmア,,\qquad イ=4p−2q3l2,\displaystyle =\frac{4p-2q}{3l^2},\qquad ウ=4q−2p3l2.\displaystyle =\frac{4q-2p}{3l^2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

正四面体の一辺の長さは l>0l>0 であり、△OAB,△OAC,△OBC\triangle OAB,\triangle OAC,\triangle OBC は正三角形である。従って∣a⃗∣2=∣b⃗∣2=∣c⃗∣2=l2,a⃗⋅b⃗=a⃗⋅c⃗=b⃗⋅c⃗=l22.\displaystyle |\vec a|^2=|\vec b|^2=|\vec c|^2=l^2,\qquad \vec a\cdot\vec b=\vec a\cdot\vec c=\vec b\cdot\vec c=\frac{l^2}{2}.

d⃗=c⃗−13(a⃗+b⃗)\displaystyle \vec d=\vec c-\frac13(\vec a+\vec b) と置くと、a⃗⋅d⃗=l22−13(l2+l22)=0,b⃗⋅d⃗=0.\displaystyle \vec a\cdot\vec d=\frac{l^2}{2}-\frac13\left(l^2+\frac{l^2}{2}\right)=0,\qquad \vec b\cdot\vec d=0.また∣d⃗∣2=l2−23c⃗⋅(a⃗+b⃗)+19∣a⃗+b⃗∣2=2l23>0.\displaystyle |\vec d|^2=l^2-\frac23\vec c\cdot(\vec a+\vec b)+\frac19|\vec a+\vec b|^2=\frac{2l^2}{3}>0.従って d⃗\vec d は平面 OABOAB に垂直な零でないベクトルである。a⃗,b⃗\vec a,\vec b のなす角は 60∘60^\circ なのでこの平面を定め、求める直線の単位方向ベクトルはu⃗=±d⃗∣d⃗∣=±3c⃗−a⃗−b⃗6 l.\displaystyle \vec u=\pm\frac{\vec d}{|\vec d|}=\pm\frac{3\vec c-\vec a-\vec b}{\sqrt6\,l}.ゆえに空欄アは (3c⃗−a⃗−b⃗)/(6 l)(3\vec c-\vec a-\vec b)/(\sqrt6\,l) である。

OX→=tu⃗+αa⃗+βb⃗\overrightarrow{\mathrm{OX}}=t\vec u+\alpha\vec a+\beta\vec b と置く。u⃗⊥a⃗,b⃗\vec u\perp\vec a,\vec b より、二つの内積条件はl2α+l22β=p,l22α+l2β=q.\displaystyle l^2\alpha+\frac{l^2}{2}\beta=p,\qquad \frac{l^2}{2}\alpha+l^2\beta=q.それぞれを l2l^2 で割り、第一式の4倍から第二式の2倍を引くと 3α=(4p−2q)/l23\alpha=(4p-2q)/l^2。逆も同様にして 3β=(4q−2p)/l23\beta=(4q-2p)/l^2。従ってα=4p−2q3l2,β=4q−2p3l2.\displaystyle \alpha=\frac{4p-2q}{3l^2},\qquad \beta=\frac{4q-2p}{3l^2}.これらを代入した点はすべて二つの条件を満たす。逆に、任意の条件を満たす OX→\overrightarrow{\mathrm{OX}} から αa⃗+βb⃗\alpha\vec a+\beta\vec b を引いたベクトルは a⃗,b⃗\vec a,\vec b の両方に垂直だから u⃗\vec u の実数倍である。従って得られた式は直線上の全点を表す。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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