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新潟大学/2003年度

新潟大学 2003年 数学 第2問解答・解説

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1問題

新潟大学2003年度第2問

A=(1−124)A=\begin{pmatrix}1&-1\\2&4\end{pmatrix} とし,E は2次の単位行列とする。また,P と Q は2次の正方行列で A=2P+3Q, P+Q=EA=2P+3Q,\ P+Q=E をみたしているとする。このとき,次の問いに答えよ。

(1) P と Q を求めよ。

(2) P2=P, Q2=QP^2=P,\ Q^2=Q を示し,PQ と QP を求めよ。

(3) A の逆行列を aP+bQaP+bQ と表したとき,実数 a と b を求めよ。

(4) 自然数 n に対して,AnA^n を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • P=(21−2−1),Q=(−1−122),P2=P, Q2=Q, PQ=QP=O,a=12, b=13,An=2nP+3nQ.\displaystyle P=\begin{pmatrix}2&1\\-2&-1\end{pmatrix},\quad Q=\begin{pmatrix}-1&-1\\2&2\end{pmatrix},\quad P^2=P,\space{}Q^2=Q,\space{}PQ=QP=O,\quad a=\frac12,\space{}b=\frac13,\quad A^n=2^nP+3^nQ.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

P+Q=EP+Q=E より Q=E−PQ=E-P。A=2P+3(E−P)=3E−PA=2P+3(E-P)=3E-P だから P=3E−A, Q=A−2EP=3E-A,\ Q=A-2E。よって P=(21−2−1),Q=(−1−122).P=\begin{pmatrix}2&1\\-2&-1\end{pmatrix},\qquad Q=\begin{pmatrix}-1&-1\\2&2\end{pmatrix}. P2=(21−2−1)=P,Q2=(−1−122)=Q,P^2=\begin{pmatrix}2&1\\-2&-1\end{pmatrix}=P,\qquad Q^2=\begin{pmatrix}-1&-1\\2&2\end{pmatrix}=Q, PQ=(0000),QP=(0000).PQ=\begin{pmatrix}0&0\\0&0\end{pmatrix},\qquad QP=\begin{pmatrix}0&0\\0&0\end{pmatrix}.

(3) A(12P+13Q)=(2P+3Q)(12P+13Q)=P+Q=E\displaystyle A( \frac12P+\frac13Q)=(2P+3Q)(\frac12P+\frac13Q)=P+Q=E。したがって A−1=12P+13Q\displaystyle A^{-1}=\frac12P+\frac13Q で a=12,b=13.\displaystyle a=\frac12,\quad b=\frac13.

(4) P2=P, Q2=Q, PQ=QP=OP^2=P,\ Q^2=Q,\ PQ=QP=O を使うと、帰納法で An=(2P+3Q)n=2nP+3nQ=(2n+1−3n2n−3n−2n+1+2⋅3n−2n+2⋅3n).A^n=(2P+3Q)^n=2^nP+3^nQ =\begin{pmatrix} 2^{n+1}-3^n&2^n-3^n\\ -2^{n+1}+2\cdot3^n&-2^n+2\cdot3^n \end{pmatrix}.

この問題で使う考え方

  • 連立行列式を代入消去してP,Qを直接求める。積を計算し、直交冪等性から逆行列・累乗を導く。

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