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東京大学/2005年度

東京大学 2005年 数学 第2問解答・解説

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1問題

東京大学2005年度第2問

∣z∣>54\displaystyle |z|>\frac{5}{4} となるどのような複素数 z に対しても w=z2−2zw=z^{2}-2z とは表されない複素数 w 全体の集合を T とする。すなわち,

T={w∣w=z2−2zならば∣z∣≦54}\displaystyle T = \left\{w \mid w = z ^ {2} - 2 z \text {ならば} | z | \leq \frac {5}{4} \right\}

とする。このとき,T に属する複素数 w で絶対値 |w| が最大になるような w の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • w=−2516(max⁡w∈T∣w∣=2516)\displaystyle \boxed{w=-\frac{25}{16}}\qquad\left(\max\limits _{w\in T}|w|=\frac{25}{16}\right)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

平方完成すると w=z2−2z=(z−1)2−1.w=z^2-2z=(z-1)^2-1. u2=w+1u^2=w+1 となる複素数 u をとると、w を表す z は z=1+uz=1+u と z=1−uz=1-u である。w が T に属するなら、この2つはいずれも ∣z∣≦54\displaystyle |z|\le\frac54 を満たす。したがって ∣1+u∣2+∣1−u∣2=2+2∣u∣2≦2(54)2=258,\displaystyle |1+u|^2+|1-u|^2=2+2|u|^2\le2\left(\frac54\right)^2=\frac{25}{8}, ゆえに ∣u∣2≦916\displaystyle |u|^2\le\frac9{16}。よって三角不等式から ∣w∣=∣u2−1∣≦∣u∣2+1≦2516.\displaystyle |w|=|u^2-1|\le |u|^2+1\le\frac{25}{16}.

この上限は u=34i\displaystyle u=\frac{3}{4}i のとき達成される。このとき w=u2−1=−2516,z=1±34i,\displaystyle w=u^2-1=-\frac{25}{16},\qquad z=1\pm\frac{3}{4}i, であり、両方の逆像について ∣z∣2=1+916=2516\displaystyle |z|^2=1+\frac9{16}=\frac{25}{16} だから ∣z∣=54\displaystyle |z|=\frac54。従って w=−2516\displaystyle w=-\frac{25}{16} は T に属し、上限を実現する。

また等号には ∣u∣2=916\displaystyle |u|^2=\frac9{16} と三角不等式の等号が必要で、後者は u2u^2 が負の実数のときに限る。よって u2=−916\displaystyle u^2=-\frac9{16}、すなわち最大値を与える w は w=−2516\displaystyle w=-\frac{25}{16} である。

この問題で使う考え方

  • 複素数の四則演算
  • 等式・不等式の証明
  • 複素数平面

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