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筑波大学/2000年度

筑波大学 2000年 数学 第2問解答・解説

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1問題

筑波大学2000年度第2問

eを自然対数の底とするとき,次の問いに答えよ。

(1) x≧0x \geq 0 のとき,不等式 ex≧1+xe^{x} \geq 1 + x を示せ。

(2) tan⁡θ=M(0<θ<π2)\displaystyle \tan\theta=M\left(0<\theta<\frac{\pi}{2}\right) のとき,等式 ∫0M11+x2dx=θ\displaystyle \int_{0}^{M}\frac{1}{1+x^{2}}dx=\theta を示せ。

(3) M > 0 のとき, 不等式 ∫0M1ex2dx<π2\displaystyle \int_{0}^{M}\frac{1}{e^{x^{2}}}dx<\frac{\pi}{2} を示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

(1) 関数 F(x)=ex−1−xF(x)=e^x-1-x を考えると、F(0)=0F(0)=0 であり、x≧0x\ge0 では F′(x)=ex−1≧0F'(x)=e^x-1\ge0 である。よって FF は x≧0x\ge0 の範囲で増加するから F(x)≧F(0)=0,F(x)\ge F(0)=0, すなわち ex≧1+xe^x\ge1+x。また x>0x>0 では F′(x)>0F'(x)>0 なので、等号は x=0x=0 のときに限る。

(2) x=tan⁡ux=\tan u と置換する。tan⁡θ=M\tan\theta=M、0<θ<π/20<\theta<\pi/2 より積分区間は u=0u=0 から u=θu=\theta となり、dx=sec⁡2u dudx=\sec^2u\,du、1+tan⁡2u=sec⁡2u1+\tan^2u=\sec^2u だから ∫0M11+x2 dx=∫0θsec⁡2u1+tan⁡2u du=∫0θ1 du=θ.\displaystyle \int_0^M\frac{1}{1+x^2}\,dx =\int_0^\theta\frac{\sec^2u}{1+\tan^2u}\,du =\int_0^\theta 1\,du=\theta.

(3) (1) に x2x^2 を代入すると、x>0x>0 で ex2>1+x2,1ex2<11+x2.\displaystyle e^{x^2}>1+x^2, \qquad \frac{1}{e^{x^2}}<\frac{1}{1+x^2}. したがって、M>0M>0 に対して積分すると ∫0Me−x2 dx<∫0M11+x2 dx.\displaystyle \int_0^M e^{-x^2}\,dx <\int_0^M\frac{1}{1+x^2}\,dx. ここで 0<α<π/20<\alpha<\pi/2 かつ tan⁡α=M\tan\alpha=M を満たす α\alpha を取ると、(2) より右辺は α\alpha に等しい。よって ∫0Me−x2 dx<α<π2.\displaystyle \int_0^M e^{-x^2}\,dx<\alpha<\frac{\pi}{2}.

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 三角関数の相互関係
  • 指数・対数関数の微分
  • 置換積分法
  • 不定積分・定積分の性質

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