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筑波大学/2006年度

筑波大学 2006年 数学 第7問解答・解説

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1問題

筑波大学2006年度第7問

投げたとき裏が出やすいと思われるコインがある。このコインについて本当に裏が出やすいかどうか調べてみたい。このコインを投げて表の出る確率を p とし, 100 回投げて表の出る回数を X とする。このとき次の問いに答えよ。ただし, 必要があれば, 次ページの正規分布表を参照し, 正規分布による近似を用いてよい。

(1) p=12\displaystyle p = \frac{1}{2} のとき P(X≦40)P(X \leq 40) を四捨五入により小数点以下第2位まで求めよ。

(2) X≦aX \leq a であったら「p<12\displaystyle p < \frac{1}{2}」,X>aX > a であったら「p=12\displaystyle p = \frac{1}{2}」と判断することにする(ただし aa は50未満の整数)。本当は p=12\displaystyle p = \frac{1}{2} であるのに「p<12\displaystyle p < \frac{1}{2}」と判断される確率が0.10以下となるような整数 aa の最大値を求めよ。

(3) (2) の a を用いて「 p<12\displaystyle p < \frac{1}{2} 」か「 p=12\displaystyle p = \frac{1}{2} 」かの判断を行うとする。 このとき, p=25\displaystyle p = \frac{2}{5} であるのに「 p=12\displaystyle p = \frac{1}{2} 」と判断される確率を四捨五入により小数点以下第2位まで求めよ。ただし, 6≒2.45\sqrt{6} \fallingdotseq 2.45 としてよい。

右向きのz軸、上向きのy軸、原点Oのある正規分布曲線の図。z軸に−uとuが示され、各位置から曲線まで垂線があり、Oからuまでの曲線と軸の間に斜線が引かれている。斜線部に向けて引かれた線の先にp(u)と記されている。
u.00.01.02.03.04.05.06.07.08.09
0.00.00000.00400.00800.01200.01600.01990.02390.02790.03190.0359
0.10.03980.04380.04780.05170.05570.05960.06360.06750.07140.0753
0.20.07930.08320.08710.09100.09480.09870.10260.10640.11030.1141
0.30.11790.12170.12550.12930.13310.13680.14060.14430.14800.1517
0.40.15540.15910.16280.16640.17000.17360.17720.18080.18440.1879
0.50.19150.19500.19850.20190.20540.20880.21230.21570.21900.2224
0.60.22570.22910.23240.23570.23890.24220.24540.24860.25170.2549
0.70.25800.26110.26420.26730.27040.27340.27640.27940.28230.2852
0.80.28810.29100.29390.29670.29950.30230.30510.30780.31060.3133
0.90.31590.31860.32120.32380.32640.32890.33150.33400.33650.3389
1.00.34130.34380.34610.34850.35080.35310.35540.35770.35990.3621
1.10.36430.36650.36860.37080.37290.37490.37700.37900.38100.3830
1.20.38490.38690.38880.39070.39250.39440.39620.39800.39970.4015
1.30.40320.40490.40660.40820.40990.41150.41310.41470.41620.4177
1.40.41920.42070.42220.42360.42510.42650.42790.42920.43060.4319
1.50.43320.43450.43570.43700.43820.43940.44060.44180.44290.4441
1.60.44520.44630.44740.44840.44950.45050.45150.45250.45350.4545
1.70.45540.45640.45730.45820.45910.45990.46080.46160.46250.4633
1.80.46410.46490.46560.46640.46710.46780.46860.46930.46990.4706
1.90.47130.47190.47260.47320.47380.47440.47500.47560.47610.4767
2.00.47720.47780.47830.47880.47930.47980.48030.48080.48120.4817
2.10.48210.48260.48300.48340.48380.48420.48460.48500.48540.4857
2.20.48610.48640.48680.48710.48750.48780.48810.48840.48870.4890
2.30.48930.48960.48980.49010.49040.49060.49090.49110.49130.4916
2.40.49180.49200.49220.49250.49270.49290.49310.49320.49340.4936
2.50.49380.49400.49410.49430.49450.49460.49480.49490.49510.4952
2.60.495340.495470.495600.495730.495850.495980.496090.496210.496320.49643
2.70.496530.496640.496740.496830.496930.497020.497110.497200.497280.49736
2.80.497440.497520.497600.497670.497740.497810.497880.497950.498010.49807
2.90.498130.498190.498250.498310.498360.498410.498460.498510.498560.49861
3.00.498650.498690.498740.498780.498820.498860.498890.498930.498970.49900

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 0.03。
    (2)a=43(2) a=43。
    (3) 0.24。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) p=1/2p=1/2 のとき、二項分布を平均 np=50np=50、標準偏差 np(1−p)=5\sqrt{np(1-p)}=5 の正規分布で近似する。連続補正を用いると P(X≦40)≈P(Z≦40.5−505)=P(Z≦−1.90).\displaystyle P(X\leq40)\approx P\left(Z\leq\frac{40.5-50}{5}\right)=P(Z\leq-1.90). 表より P(0≦Z≦1.90)=0.4713P(0\leq Z\leq1.90)=0.4713 なので P(Z≦−1.90)=0.5−0.4713=0.0287≃0.03.P(Z\leq-1.90)=0.5-0.4713=0.0287\simeq0.03.

(2) p=1/2p=1/2 のもとでは同じく平均50、標準偏差5であり、連続補正により P(X≦a)≈P(Z≦a+0.5−505).\displaystyle P(X\leq a)\approx P\left(Z\leq\frac{a+0.5-50}{5}\right). a=43a=43 のとき標準化値は −1.30-1.30 だから P(X≦43)≈0.5−P(0≦Z≦1.30)=0.5−0.4032=0.0968≦0.10.P(X\leq43)\approx0.5-P(0\leq Z\leq1.30)=0.5-0.4032=0.0968\leq0.10. 一方、a=44a=44 では標準化値が −1.10-1.10 となり P(X≦44)≈0.5−P(0≦Z≦1.10)=0.5−0.3643=0.1357>0.10.P(X\leq44)\approx0.5-P(0\leq Z\leq1.10)=0.5-0.3643=0.1357>0.10. この確率は aa とともに増加するので、条件を満たす最大の整数は a=43a=43。

(3) p=2/5p=2/5 のとき、平均は 100⋅0.4=40100\cdot0.4=40、標準偏差は 100⋅0.4⋅0.6=24=26≃4.90.\sqrt{100\cdot0.4\cdot0.6}=\sqrt{24}=2\sqrt6\simeq4.90. a=43a=43 で p=1/2p=1/2 と判断する事象は X>43X>43、すなわち X≧44X\geq44。連続補正を用いて P(X>43)≈P(Z≧43.5−404.90)≈P(Z≧0.71).\displaystyle P(X>43)\approx P\left(Z\geq\frac{43.5-40}{4.90}\right)\approx P(Z\geq0.71). 表より P(0≦Z≦0.71)=0.2611P(0\leq Z\leq0.71)=0.2611 なので P(Z≧0.71)=0.5−0.2611=0.2389≃0.24.P(Z\geq0.71)=0.5-0.2611=0.2389\simeq0.24.

この問題で使う考え方

  • 正規近似
  • 標準化
  • 連続補正

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