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筑波大学/2007年度

筑波大学 2007年 数学 第2問解答・解説

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1問題

筑波大学2007年度第2問

関数 f(x)=b+1b−eax−e−ax\displaystyle f(x)=b+\frac{1}{b}-e^{ax}-e^{-ax} について,以下の問いに答えよ。ただし,a>0, b>1とする。

(1) f(x)≧0f(x) \geq 0 を満たす x の範囲を求めよ。

(2) 曲線 y=f(x)y = \sqrt{f(x)} と x 軸で囲まれた図形を x 軸のまわりに 1 回転させてできる回転体の体積 V を求めよ。

(3) a=blog⁡ba = b \log b のとき, (2)で求めた体積 V を V(b)V(b) と表す。

このとき, lim⁡b→∞V(b)=2π\displaystyle \lim\limits _{b\to\infty}V(b)=2\pi となることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

指数をt=e^{ax}と置いて非負区間を定め、円板法で体積を積分する。指定条件を代入した後、極限を各項に分けて示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)−log⁡ba≦x≦log⁡ba.(2)V=2πa{(b+1b)log⁡b−(b−1b)}.(3)V(b)=2π(1−1log⁡b+1b2+1b2log⁡b),lim⁡b→∞V(b)=2π.\displaystyle \begin{aligned}(1)\quad &-\frac{\log b}{a}\le x\le\frac{\log b}{a}.\\(2)\quad &V=\frac{2\pi}{a}\left\{\left(b+\frac1b\right)\log b-\left(b-\frac1b\right)\right\}.\\(3)\quad &V(b)=2\pi\left(1-\frac1{\log b}+\frac1{b^2}+\frac1{b^2\log b}\right),\qquad \lim\limits _{b\to\infty}V(b)=2\pi.\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

【用語の解釈】原文で底が指定されていない log⁡b\log b は、自然対数 ln⁡b\ln b と解釈します。別の底 c>1c>1 を採ると式と求める極限が変わるため、以下は自然対数の解釈に基づく解説です。

記法の仮定(原文に底の明記なし):本解説では log⁡b=ln⁡b と読む。t=eax>0:f(x)≧0すなわちt+1t≦b+1b&すなわちt2−(b+1b)t+1≦0すなわち(t−b)(t−1b)≦0&すなわち1b≦eax≦bすなわち−log⁡ba≦x≦log⁡ba.&L=log⁡ba,V=π∫−LL(b+1b−eax−e−ax)dx&=π(2L(b+1b)−2a(b−1b))=2πa{(b+1b)log⁡b−(b−1b)}.&a=blog⁡bならばV(b)=2πblog⁡b{(b+1b)log⁡b−(b−1b)}&=2π(1−1log⁡b+1b2+1b2log⁡b)⟶2π.別底 c>1 と読む場合は a=bln⁡bln⁡c となり、同じ計算の極限は 2πln⁡c である。したがって原問の 2π は log⁡b=ln⁡b と読む条件の下での結論である。\displaystyle \begin{aligned} &\text{記法の仮定(原文に底の明記なし):本解説では }\log b=\ln b\text{ と読む。}\\ &t=e^{ax}>0:\quad f(x)\ge0\quad\text{すなわち}\quad t+\frac1t\le b+\frac1b\&\quad\text{すなわち}\quad t^2-\left(b+\frac1b\right)t+1\le0\quad\text{すなわち}\quad (t-b)\left(t-\frac1b\right)\le0\&\quad\text{すなわち}\quad \frac1b\le e^{ax}\le b\quad\text{すなわち}\quad -\frac{\log b}{a}\le x\le\frac{\log b}{a}.\&L=\frac{\log b}{a},\qquad V=\pi\int_{-L}^{L}\left(b+\frac1b-e^{ax}-e^{-ax}\right)dx\&=\pi\left(2L\left(b+\frac1b\right)-\frac{2}{a}\left(b-\frac1b\right)\right)=\frac{2\pi}{a}\left\{\left(b+\frac1b\right)\log b-\left(b-\frac1b\right)\right\}.\&a=b\log b\quad\text{ならば}\quad V(b)=\frac{2\pi}{b\log b}\left\{\left(b+\frac1b\right)\log b-\left(b-\frac1b\right)\right\}\&=2\pi\left(1-\frac1{\log b}+\frac1{b^2}+\frac1{b^2\log b}\right)\longrightarrow2\pi.\\ &\text{別底 }c>1\text{ と読む場合は }a=b\frac{\ln b}{\ln c}\text{ となり、同じ計算の極限は }2\pi\ln c\text{ である。}\\ &\text{したがって原問の }2\pi\text{ は }\log b=\ln b\text{ と読む条件の下での結論である。}\\ \end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 有理数指数と指数法則
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 定積分による体積
  • 関数の極限

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