3つの解のうち最小のものを r とおく。解の比と範囲から、3つの解は r,2r,3r,21<r<1 であり、r<1<2r<3r となる。従って元の方程式の両辺を各解で評価すると pr+q=−log10r,2pr+q=log10(2r),3pr+q=log10(3r). これらの点は y=px+q 上にあるので、隣り合う2区間の傾きは等しい。 rlog10(2r)+log10r=rlog10(3r)−log10(2r). 対数の性質を用いると log10(2r2)=log1023, 従って r=3/2(正の平方根をとる)。これは 1/2<r<1 を満たす。
A=log102, B=log103 より、2つ目と3つ目の式の差をとると pr=log1023=B−A,∴p=32(B−A). また log10r=B/2−A なので、最初の式から q=−log10r−pr=−(2B−A)−(B−A)=2A−23B.
十分性と解の個数の確認. B>A だから p=32(B−A)>0,pr=B−A=log1023,r2=43, である。また q=−log10r−pr である。まず pr+q=−log10r=∣log10r∣ なので x=r は方程式の解である。さらに r2=3/4 を使うと 2pr+q=log1023−log10r=log102r3=log10(2r), 3pr+q=2log1023−log10r=log104r9=log10(3r). r>1/2 より 2r,3r>1 なので、これらもそれぞれ x=2r,3r における方程式の解である。
これ以外の正の解がないことを示す。0<x≦1 では方程式は f−(x)=−log10x−px−q=0 と同値であり、 f−′(x)=−xln101−p<0. 従ってこの範囲で解は高々1つである。既に 1/2<r<1 を満たす r が解なのでそれが唯一であり、特に単調減少性から f−(1)<f−(r)=0 となるため x=1 は解ではない。
x>1 では方程式は f+(x)=log10x−px−q=0 と同値である。この関数は f+′′(x)=−x2ln101<0 を満たすので導関数は x が増えると必ず小さくなり、f+ のグラフは上に凸で、異なる2点を結ぶ線分よりもその間で必ず上にある。このため、区間内で相異なる3つの零点をもつことはない。実際、両端の零点を結ぶ線分の高さは0なので、その間の関数値は0より大きくなるからである。従って x>1 の解は高々2つであり、既に異なる2つの解 2r,3r があるのでこれらがすべてである。以上より、得られた p,q に対して元の方程式は正の解をちょうど r,2r,3r の3つだけもつ。