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筑波大学/2012年度

筑波大学 2012年 数学 第6問解答・解説

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1問題

筑波大学2012年度第6問

2つの双曲線 C:x2−y2=1C: x^{2} - y^{2} = 1,H:x2−y2=−1H: x^{2} - y^{2} = -1 を考える。双曲線 HH 上の点 P(s,t)P(s, t) に対して,方程式 sx−ty=1sx - ty = 1 で定まる直線を ℓ\ell とする。

(1) 直線 ℓ\ell は点 P を通らないことを示せ。

(2) 直線 ℓ\ell と双曲線 C は異なる 2 点 Q, R で交わることを示し, △PQR\triangle PQR の重心 G の座標を s, t を用いて表せ。

(3) (2)における3点G, Q, Rに対して, △GQR\triangle GQR の面積は点 P(s,t)P(s,t) の位置によらず一定であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) PPはℓ\ell上にない。(2) ℓ\ellはCCと異なる2点Q,RQ,Rで交わり、G=(−s3,−t3)\displaystyle G=\left(-\frac{s}{3},-\frac{t}{3}\right)。(3) [△GQR]=223\displaystyle [\triangle GQR]=\frac{2\sqrt2}{3}で、PPの位置によらず一定。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 点 P(s,t)P(s,t) は双曲線 HH 上にあるので s2−t2=−1s^2-t^2=-1 である。一方、点 PP が直線 ℓ:sx−ty=1\ell:sx-ty=1 上にあるなら左辺は s2−t2s^2-t^2 となるが、これは −1-1 であり 11 ではない。したがって PP は直線 ℓ\ell 上にない。

(2) t2−s2=1t^2-s^2=1 なので t≠0t\ne0。直線の式から y=(sx−1)/ty=(sx-1)/t と表し、双曲線 CC に代入する。 x2−(sx−1t)2=1すなわちx2+2sx−(t2+1)=0.\displaystyle x^2-\left(\frac{sx-1}{t}\right)^2=1 \quad\text{すなわち}\quad x^2+2sx-(t^2+1)=0. この二次方程式の判別式は Δ=4s2+4(t2+1)=4(s2+t2+1)=8t2>0,\Delta=4s^2+4(t^2+1)=4(s^2+t^2+1)=8t^2>0, 最後の等号では t2−s2=1t^2-s^2=1 を用いた。よって直線は CC と異なる2点 Q,RQ,R で交わる。根と係数の関係から xQ+xR=−2sx_Q+x_R=-2s であり、直線の式から yQ+yR=s(xQ+xR)−2t=−2(s2+1)t=−2t,\displaystyle y_Q+y_R=\frac{s(x_Q+x_R)-2}{t}=-\frac{2(s^2+1)}{t}=-2t, ここで s2+1=t2s^2+1=t^2 を使った。従って重心は G=(s+xQ+xR3,t+yQ+yR3)=(−s3,−t3).\displaystyle G=\left(\frac{s+x_Q+x_R}{3},\frac{t+y_Q+y_R}{3}\right)=\left(-\frac{s}{3},-\frac{t}{3}\right).

(3) 二つの根の差は ∣xQ−xR∣=22∣t∣|x_Q-x_R|=2\sqrt2|t|。直線上では y=(sx−1)/ty=(sx-1)/t だから ∣yQ−yR∣=(∣s∣/∣t∣)∣xQ−xR∣|y_Q-y_R|=(|s|/|t|)|x_Q-x_R|。よって QR2=(xQ−xR)2+(yQ−yR)2=8(s2+t2),QR=22s2+t2.QR^2=(x_Q-x_R)^2+(y_Q-y_R)^2=8(s^2+t^2),\qquad QR=2\sqrt2\sqrt{s^2+t^2}. 直線 ℓ\ell を sx−ty−1=0sx-ty-1=0 とすると、GG から ℓ\ell までの距離は d(G,ℓ)=∣s(−s/3)−t(−t/3)−1∣s2+t2=∣(t2−s2)/3−1∣s2+t2=23s2+t2.\displaystyle d(G,\ell)=\frac{|s(-s/3)-t(-t/3)-1|}{\sqrt{s^2+t^2}} =\frac{|(t^2-s^2)/3-1|}{\sqrt{s^2+t^2}} =\frac{2}{3\sqrt{s^2+t^2}}. したがって [△GQR]=12QR d(G,ℓ)=12(22s2+t2)23s2+t2=223,\displaystyle [\triangle GQR]=\frac12 QR\,d(G,\ell) =\frac12\left(2\sqrt2\sqrt{s^2+t^2}\right)\frac{2}{3\sqrt{s^2+t^2}} =\frac{2\sqrt2}{3}, これは P(s,t)P(s,t) の位置によらず一定である。

この問題で使う考え方

  • 直線と双曲線の連立
  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 重心
  • 点と直線の距離
  • 三角形の面積

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