(1) S=(0110) とする。もし A2=S ならば AS=A3=SA だから A は S と可換である。A=(acbd) とおいて AS=SA を比較すると a=d,b=c となり、A=(abba)。よって A2=(a2+b22ab2aba2+b2). これが S に等しいなら a2+b2=0 かつ 2ab=1 となる。しかし実数 a,b で前者から a=b=0 となり後者に矛盾する。したがってそのような A は存在しない。
(2) J=(0−110) とする。A2=J として積を計算すると A2=(a2+bcc(a+d)b(a+d)d2+bc)=J. s=a+d とおくと bs=1,cs=−1 なので s=0,b=1/s,c=−1/s。対角成分より a2=d2、すなわち (a−d)(a+d)=0 であるから、s=0 を用いて a=d を得る。従って s=2a、a=0、b=1/(2a),c=−1/(2a)。再び対角成分を用いると a2−4a21=0よりa2=21. よって a=d=±1/2,b=a,c=−a。この2つは A=±21(1−111) であり、(1−111)2=2J から実際に A2=J を満たす。
(3) 以後 A2=J とする。J2=−I より A4=−I,A8=I。また A5=−A,A6=−A2,A7=−A3,A8=I だから A+A2+⋯+A8=0。2013=8⋅251+5 より、251個の8項周期ブロックはすべて和が0であり、残る和は k=1∑2013Ak=A+A2+A3+A4+A5=J−I+AJ. ここで A+=2I+J、A−=−2I+J と書けるので、A±J=±2J−I。従って k=1∑2013A±k=(1±21)(J−I)=(1±21)(−1−11−1).