本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

筑波大学/2016年度

筑波大学 2016年 数学 第6問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

筑波大学2016年度第6問

複素数平面上を動く点zを考える。次の問いに答えよ。

(1) 等式 ∣z−1∣=∣z+1∣\left|z-1\right|=\left|z+1\right| を満たす点 z の全体は虚軸であることを示せ。

(2) 点 z が原点を除いた虚軸上を動くとき, w=z+1z\displaystyle w = \frac{z + 1}{z} が描く図形は直線から 1 点を除いたものとなる。この図形を描け。

(3) a を正の実数とする。点 z が虚軸上を動くとき, w=z+1z−a\displaystyle w = \frac{z + 1}{z - a} が描く図形は円から 1 点を除いたものとなる。この円の中心と半径を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) z=x+iyz=x+iy とおくと x=0x=0、よって虚軸。
    (2) w=1−iy (y≠0)\displaystyle w=1-\frac{i}{y}\ (y\ne0) より、Re⁡(w)=1\operatorname{Re}(w)=1 の直線から w=1w=1 を除く。
    (3) 中心 (a−12a,0)\displaystyle \left(\frac{a-1}{2a},0\right)、半径 a+12a\displaystyle \frac{a+1}{2a} の円から w=1w=1 を除いた図形。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)z=x+iyz=x+iy(x,yx,y は実数)とおくと、∣z−1∣=∣z+1∣であるための必要十分条件は(x−1)2+y2=(x+1)2+y2、すなわちx=0.|z-1|=|z+1|\text{であるための必要十分条件は} (x-1)^2+y^2=(x+1)^2+y^2\text{、すなわち} x=0. 逆に x=0x=0 なら両辺は等しい。したがって点の軌跡は虚軸である。 (2)z=iyz=iy(yy は実数で y≠0y\ne0)とおけば、w=iy+1iy=1−iy.\displaystyle w=\frac{iy+1}{iy}=1-\frac{i}{y}. −1/y-1/y は 00 以外のすべての実数を動くので、像は Re⁡w=1\operatorname{Re}w=1 の直線から w=1w=1 を除いたもの、すなわち虚部が 00 でない点全体である。 (3)w=(z+1)/(z−a)w=(z+1)/(z-a) で a>0a>0 とする。w=1w=1 は z+1=z−az+1=z-a を要求して a=−1a=-1 となるため、像には含まれない。w≠1w\ne1 ではz=aw+1w−1.\displaystyle z=\frac{aw+1}{w-1}. w=u+ivw=u+iv とおく。zz が虚軸上にある条件は Re⁡z=0\operatorname{Re}z=0 であり、∣w−1∣2>0|w-1|^2>0 を用いると0=Re⁡((aw+1)(w‾−1))=(au+1)(u−1)+av2=a(u2+v2)+(1−a)u−1.\begin{aligned} 0&=\operatorname{Re}\bigl((aw+1)(\overline{w}-1)\bigr)\\ &=(au+1)(u-1)+av^2\\ &=a(u^2+v^2)+(1-a)u-1. \end{aligned} 平方完成して(u−a−12a)2+v2=(a+12a)2.\displaystyle \left(u-\frac{a-1}{2a}\right)^2+v^2=\left(\frac{a+1}{2a}\right)^2. これは中心 (a−12a,0)\displaystyle \left(\frac{a-1}{2a},0\right)、半径 a+12a\displaystyle \frac{a+1}{2a} の円である。w=1w=1 はこの円上にあるが到達しない。また、この円上の w≠1w\ne1 に対し z=(aw+1)/(w−1)z=(aw+1)/(w-1) と定めれば上の条件から Re⁡z=0\operatorname{Re}z=0 となり、a>0a>0 なので z≠az\ne a である。従って像はこの円から w=1w=1 を除いたもの全体である。 (2)の図は次の通り。青線は Re⁡w=1\operatorname{Re}w=1、白丸の w=1w=1 は含まない。

横軸Re wと縦軸Im wがあり、両軸の正方向に矢印がある。実軸の1を通る青い縦直線が上下に延び、両端に矢印、実軸との交点には白抜き丸がある。

この問題で使う考え方

  • 実部と虚部への分解
  • 逆変換による軌跡
  • 平方完成

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。