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筑波大学/2017年度

筑波大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

筑波大学2017年度第2問

a,b,ca, b, c を実数とし, β,m\beta, m をそれぞれ 0<β<10 < \beta < 1, m>0m > 0 を満たす実数とする。また, 関数 f(x)=x3+ax2+bx+cf(x) = x^3 + ax^2 + bx + c は x=βx = \beta, −β-\beta で極値をとり, f(−1)=f(β)=−mf(-1) = f(\beta) = -m, f(1)=f(−β)=mf(1) = f(-\beta) = m を満たすとする。

(1) a, b, c, およびβ, m の値を求めよ。

(2) 関数 g(x)=x3+px2+qx+rg(x)=x^{3}+px^{2}+qx+r は, −1≦x≦1-1\leq x\leq1 に対して f(−1)≦g(x)≦f(1)f(-1)\leq g(x)\leq f(1) を満たすとする。 h(x)=f(x)−g(x)h(x)=f(x)-g(x) とおくとき, h(−1)h(-1) , h(−β)h(-\beta) , h(β)h(\beta) , h(1)h(1) それぞれと0との大きさを比較することにより, h(x)h(x) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)a=0,b=−34,c=0,β=12,m=14,(2)h(x)≡0(したがって g(x)=x3−34x).\displaystyle \begin{aligned} (1)\quad &a=0,\qquad b=-\frac34,\qquad c=0,\qquad \beta=\frac12,\qquad m=\frac14,\\ (2)\quad &h(x)\equiv0\quad\left(\text{したがって }g(x)=x^3-\frac34x\right). \end{aligned}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f′(x)=3x2+2ax+bf'(x)=3x^2+2ax+b は x=±βx=\pm\beta で0となる。したがって f′(x)=3(x−β)(x+β)=3x2−3β2,f'(x)=3(x-\beta)(x+\beta)=3x^2-3\beta^2, 係数を比較して a=0a=0、b=−3β2b=-3\beta^2 を得る。さらに f(1)+f(−1)=2a+2c=0,f(1)−f(−1)=2+2b=2mf(1)+f(-1)=2a+2c=0,\qquad f(1)-f(-1)=2+2b=2m より c=0c=0、m=1+b=1−3β2m=1+b=1-3\beta^2。一方 f(β)=β3−3β3=−2β3=−mf(\beta)=\beta^3-3\beta^3=-2\beta^3=-m より m=2β3m=2\beta^3 である。よって 2β3+3β2−1=(2β−1)(β+1)2=0.2\beta^3+3\beta^2-1=(2\beta-1)(\beta+1)^2=0. 条件 0<β<10<\beta<1 から β=12\displaystyle \beta=\frac12、したがって m=14\displaystyle m=\frac14。ゆえに a=0,b=−34,c=0\displaystyle a=0,b=-\frac34,c=0。

(2) f(x)=x3−34x\displaystyle f(x)=x^3-\frac34x とし、h(x)=f(x)−g(x)h(x)=f(x)-g(x) とおく。両者の x3x^3 の係数は1なので、h(x)=Ax2+Bx+Ch(x)=Ax^2+Bx+C と書ける。f(−1)=−mf(-1)=-m、f(−β)=mf(-\beta)=m、f(β)=−mf(\beta)=-m、f(1)=mf(1)=m と、−m≦g(x)≦m-m\leq g(x)\leq m から h(−1)≦0,h(−12)≧0,h(12)≦0,h(1)≧0.\displaystyle h(-1)\leq0,\qquad h(-\tfrac12)\geq0,\qquad h(\tfrac12)\leq0,\qquad h(1)\geq0. ここで h(1)−h(−1)=2B≧0,h(−12)−h(12)=−B≧0\displaystyle h(1)-h(-1)=2B\geq0,\qquad h(-\tfrac12)-h(\tfrac12)=-B\geq0 だから B=0B=0。すると h(1)=h(−1)=A+Ch(1)=h(-1)=A+C は一方で0以下、他方で0以上なので A+C=0A+C=0。同様に h(−12)=h(12)=14A+C\displaystyle h(-\tfrac12)=h(\tfrac12)=\frac14A+C から 14A+C=0\displaystyle \frac14A+C=0。これらを引いて A=0A=0、さらに C=0C=0。したがって h(x)≡0.h(x)\equiv0. (従って g(x)=f(x)=x3−34x\displaystyle g(x)=f(x)=x^3-\frac34x。)

この問題で使う考え方

  • 多項式の微分と極値条件
  • 高次多項式の性質
  • 因数分解
  • 不等式の証明

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