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千葉大学/2009年度

千葉大学 2009年 数学 第10問解答・解説

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1問題

千葉大学2009年度第10問

次の問いに答えよ。

(1) 置換 x=tan⁡3θx = \tan^{3}\theta により, 定積分 ∫133(1x23−11+x23)dx\displaystyle \int_{1}^{3\sqrt{3}}\left(\frac{1}{\sqrt[3]{x^{2}}} - \frac{1}{1 + \sqrt[3]{x^{2}}}\right)dx を求めよ。

(2) t > 1 に対して g(t)=∫1t11+x23dx\displaystyle g(t) = \int_{1}^{t} \frac{1}{1 + \sqrt[3]{x^{2}}} dx と定める。 t→∞t \to \infty のとき g(t)−atbg(t)-at^{b} が収束するような正の実数 a, b を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) π4(2) a=3, b=13\displaystyle \boxed{\text{(1) }\frac{\pi}{4}\qquad\text{(2) }a=3,\space{}b=\frac13}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) x=tan⁡3θ とおくと π4≦θ≦π3, dx=3tan⁡2θsec⁡2θ dθ,x23=tan⁡2θ.よって∫133(1x23−11+x23)dx=∫π/4π/33(sec⁡2θ−tan⁡2θ) dθ=3(π3−π4)=π4.(2) R(t)=∫1tdxx2/3(1+x2/3) とおく。 11+x2/3=x−2/3−1x2/3(1+x2/3) だからg(t)=3(t1/3−1)−R(t).また x≧1 では 0≦1x2/3(1+x2/3)≦x−4/3 より0≦R(t)≦∫1tx−4/3 dx=3(1−t−1/3)<3. R(t) は増加かつ有界なので極限をもち、 g(t)−3t1/3=−3−R(t) は収束する。さらに g(t)t1/3=3−3+R(t)t1/3⟶3.もし g(t)−atb が収束すれば g(t)/tb→a>0 である。上の極限から b<13 なら g(t)/tb→∞, b>13 なら g(t)/tb→0 となるため、b=13 かつ a=3 である。\displaystyle \text{(1) }x=\tan^3\theta\text{ とおくと }\frac\pi4\le\theta\le\frac\pi3,\ dx=3\tan^2\theta\sec^2\theta\,d\theta,\quad \sqrt[3]{x^2}=\tan^2\theta.\text{よって}\int_1^{3\sqrt3}\left(\frac1{\sqrt[3]{x^2}}-\frac1{1+\sqrt[3]{x^2}}\right)dx=\int_{\pi/4}^{\pi/3}3(\sec^2\theta-\tan^2\theta)\,d\theta=3\left(\frac\pi3-\frac\pi4\right)=\frac\pi4.\text{(2) }R(t)=\int_1^t\frac{dx}{x^{2/3}(1+x^{2/3})}\text{ とおく。}\text{ }\frac1{1+x^{2/3}}=x^{-2/3}-\frac1{x^{2/3}(1+x^{2/3})}\text{ だから}g(t)=3(t^{1/3}-1)-R(t).\text{また }x\ge1\text{ では }0\le\frac1{x^{2/3}(1+x^{2/3})}\le x^{-4/3}\text{ より}0\le R(t)\le\int_1^t x^{-4/3}\,dx=3(1-t^{-1/3})<3.\text{ }R(t)\text{ は増加かつ有界なので極限をもち、 }g(t)-3t^{1/3}=-3-R(t)\text{ は収束する。}\text{さらに }\frac{g(t)}{t^{1/3}}=3-\frac{3+R(t)}{t^{1/3}}\longrightarrow3.\text{もし }g(t)-at^b\text{ が収束すれば }g(t)/t^b\to a>0\text{ である。}\text{上の極限から }b<\frac13\text{ なら }g(t)/t^b\to\infty,\ b>\frac13\text{ なら }g(t)/t^b\to0\text{ となるため、}b=\frac13\text{ かつ }a=3\text{ である。}

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 三角関数の微分
  • 合成関数の微分
  • 置換積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 関数の極限

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