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千葉大学/2009年度

千葉大学 2009年 数学 第11問解答・解説

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1問題

千葉大学2009年度第11問

次の問いに答えよ。

(1) 5以上の素数は, ある自然数 n を用いて 6n+16n+1 または 6n-1 の形で表されることを示せ。

(2) N を自然数とする。6N-1 は, 6n-1 (n は自然数) の形で表される素数を約数にもつことを示せ。

(3) 6n - 1 (n は自然数) の形で表される素数は無限に多く存在することを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

6を法とする余りと素因数の積を用い、最後は背理法で示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)p=6n+1 または p=6n−1.(2)6N−1 は 6n−1 型の素数を約数にもつ.(3)6n−1 型の素数は無限に多く存在する.\begin{aligned}(1)&\quad p=6n+1\text{ または }p=6n-1.\\(2)&\quad 6N-1\text{ は }6n-1\text{ 型の素数を約数にもつ.}\\(3)&\quad 6n-1\text{ 型の素数は無限に多く存在する.}\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) p≧5 を素数とし、p=6q+r (q≧0, 0≦r≦5) とおく。p は 2,3 のいずれでも割り切れないので、r は 0,2,3,4 ではない。したがって r=1 または 5 である。r=1 なら p=6q+1 であり、p≧5 より q≧1 だから n=q とすればよい。r=5 なら p=6q+5=6(q+1)−1 であり、n=q+1≧1 とすればよい。よって所望の形で表される。(2) N≧1 とし、m=6N−1 とおくと、m≧5, m≡5(mod6) である。m を素因数分解して m=p1p2⋯pk とする(重複度を含む)。m≢0(mod2), m≢0(mod3) だから、各 pi≧5 である。(1) より各 pi≡1 または −1(mod6) である。もしすべての pi≡1(mod6) なら m≡1(mod6) となるが、これは m≡5(mod6) に反する。したがってある pj≡−1(mod6) があり、pj=6n−1 (n は自然数) である。この pj は m=6N−1 の素数約数である。(3) 5=6⋅1−1 は素数なので、この形の素数は少なくとも一つ存在する。この形の素数が有限個であると仮定し、それらを q1,…,qr (r≧1) とする。N=q1q2⋯qr とおく。(2) より 6N−1 は、ある素数 q≡−1(mod6) を約数にもつ。一方、各 i について qi∣N だから 6N−1≡−1(modqi) であり、qi∤6N−1 である。したがって q は q1,…,qr のいずれとも異なり、仮定した有限個の全列挙に反する。よって 6n−1 の形の素数は無限に多く存在する。\text{(1) }p\ge5\text{ を素数とし、}p=6q+r\ (q\ge0,\ 0\le r\le5)\text{ とおく。} p\text{ は }2,3\text{ のいずれでも割り切れないので、}r\text{ は }0,2,3,4\text{ ではない。} \text{したがって }r=1\text{ または }5\text{ である。} r=1\text{ なら }p=6q+1\text{ であり、}p\ge5\text{ より }q\ge1\text{ だから }n=q\text{ とすればよい。} r=5\text{ なら }p=6q+5=6(q+1)-1\text{ であり、}n=q+1\ge1\text{ とすればよい。} \text{よって所望の形で表される。} \text{(2) }N\ge1\text{ とし、}m=6N-1\text{ とおくと、}m\ge5,\ m\equiv5\pmod6\text{ である。} m\text{ を素因数分解して }m=p_1p_2\cdots p_k\text{ とする(重複度を含む)。} m\not\equiv0\pmod2,\ m\not\equiv0\pmod3\text{ だから、各 }p_i\ge5\text{ である。} \text{(1) より各 }p_i\equiv1\text{ または }-1\pmod6\text{ である。} \text{もしすべての }p_i\equiv1\pmod6\text{ なら }m\equiv1\pmod6\text{ となるが、これは }m\equiv5\pmod6\text{ に反する。} \text{したがってある }p_j\equiv-1\pmod6\text{ があり、}p_j=6n-1\ (n\text{ は自然数})\text{ である。} \text{この }p_j\text{ は }m=6N-1\text{ の素数約数である。} \text{(3) }5=6\cdot1-1\text{ は素数なので、この形の素数は少なくとも一つ存在する。} \text{この形の素数が有限個であると仮定し、それらを }q_1,\ldots,q_r\ (r\ge1)\text{ とする。} N=q_1q_2\cdots q_r\text{ とおく。(2) より }6N-1\text{ は、ある素数 }q\equiv-1\pmod6\text{ を約数にもつ。} \text{一方、各 }i\text{ について }q_i\mid N\text{ だから }6N-1\equiv-1\pmod{q_i}\text{ であり、}q_i\nmid6N-1\text{ である。} \text{したがって }q\text{ は }q_1,\ldots,q_r\text{ のいずれとも異なり、仮定した有限個の全列挙に反する。} \text{よって }6n-1\text{ の形の素数は無限に多く存在する。}

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 対偶・背理法による証明

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