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千葉大学/2016年度

千葉大学 2016年 数学 第5問解答・解説

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1問題

千葉大学2016年度第5問

座標平面上にすべての内角が 180° 未満の四角形 ABCD がある。原点を O とし,OA→\overrightarrow{OA}=a⃗\vec a, OB→\overrightarrow{OB}=b⃗\vec b, OC→\overrightarrow{OC}=c⃗\vec c, OD→\overrightarrow{OD}=d⃗\vec d とおく。k は 0≦k≦1 を満たす定数とする。0 以上の実数 s,t,u が k+s+t+u=1 を満たしながら変わるとき, OP→\overrightarrow{OP}=ka→\overrightarrow{a}+sb→\overrightarrow{b}+tc→\overrightarrow{c}+ud→\overrightarrow{d} で定められる点 P の存在範囲を E(k) とする。

(1) E(1) および E(0) を求めよ。

(2) E(1/3) を求めよ。

(3) 対角線 AC, BD の交点を M とする。どの E(k) (1/3≦k≦1/2) にも属するような点 P を考える。このような点 P が存在するための必要十分条件を,線分 AC, AM の長さを用いて答えよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) E(1)={A}\quad E(1)=\{A\}\quad 、E(0)=riangleBCD\quad E(0)= riangle BCD\quad 。(2) E(1/3)\quad E(1/3)\quad は riangleBCD\quad riangle BCD\quad を中心 A\quad A\quad 、相似比 2/3\quad 2/3\quad で移した三角形。(3) 必要十分条件は AM≦34AC\displaystyle \quad AM\leq\dfrac34AC\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

T=△BCDT=\triangle BCD とする。0≦k<10\leq k<1 のとき、重みの和 s+t+u=1−ks+t+u=1-k を正規化して Q=(sB+tC+uD)/(1−k)Q=(sB+tC+uD)/(1-k) と置けば、点 QQ は三角形 TT の内部または周上にあり P=kA+(1−k)Q,P−A=(1−k)(Q−A).P=kA+(1-k)Q,\qquad P-A=(1-k)(Q-A). 従って E(k)E(k) は三角形 TT を AA を中心として相似比 1−k1-k で移した図形である。

**(1)** k=1k=1 なら s=t=u=0s=t=u=0 なので P=AP=A。k=0k=0 なら P=sB+tC+uDP=sB+tC+uD で、係数 s,t,us,t,u は0以上、和は1となるすべての場合をとる。よって E(1)={A}E(1)=\{A\}、E(0)=TE(0)=T。

**(2)** k=1/3k=1/3 の相似比は 2/32/3。したがって像の頂点はそれぞれ A+23(B−A)=A+2B3,A+23(C−A)=A+2C3,A+23(D−A)=A+2D3.\displaystyle A+\frac23(B-A)=\frac{A+2B}{3},\quad A+\frac23(C-A)=\frac{A+2C}{3},\quad A+\frac23(D-A)=\frac{A+2D}{3}.

**(3)** AA を原点とし、MM は対角線 ACAC と BDBD の交点なので M=λC=αB+(1−α)DM=\lambda C=\alpha B+(1-\alpha)D と表す。ただし λ=AM/AC\lambda=AM/AC、0<λ<10<\lambda<1、0<α<10<\alpha<1。三角形 TT の内部または周上の任意の点 QQ を Q=xB+yD+zCQ=xB+yD+zC(x,y,z≧0x,y,z\geq0、x+y+z=1x+y+z=1)と表すと Q=(x+zαλ)B+(y+z(1−α)λ)D.\displaystyle Q=\left(x+\frac{z\alpha}{\lambda}\right)B +\left(y+\frac{z(1-\alpha)}{\lambda}\right)D. この2係数の和は L=1−z+z/λL=1-z+z/\lambda なので 1≦L≦1/λ1\leq L\leq1/\lambda。方向(2係数の比)を固定したとき、TT 上での点の距離に比例する尺度 LL は近い辺 BDBD 上で 11、遠い辺上でも高々 1/λ1/\lambda であり、その最大比 1/λ1/\lambda は直線 ACAC 上の M,CM,C で実現する。従って、原点から同じ半直線上での TT と交わる部分を、原点からの距離 ρ\rho を用いて r0≦ρ≦r1r_0\le\rho\le r_1 と表せば、最大の比 r1/r0r_1/r_0 は AC/AM=1/λAC/AM=1/\lambda。

E(k)E(k) の相似比 r=1−kr=1-k は 1/2≦r≦2/31/2\le r\le2/3 を動く。その半直線上で E(k)E(k) が占める範囲は rr0≦ρ≦rr1rr_0\le\rho\le rr_1 だから、すべての kk に共通する点があるための条件は 23r0≦12r1,すなわち r1r0≧43.\displaystyle \frac23r_0\le\frac12r_1,\qquad\text{すなわち }\frac{r_1}{r_0}\geq\frac43. 最大比が AC/AMAC/AM であることから、必要十分条件は ACAM≧43,すなわち AM≦34AC.\displaystyle \frac{AC}{AM}\geq\frac43,\qquad\text{すなわち }AM\leq\frac34AC. このとき交わりの半直線上の点は全ての中間相似比でも TT の相似像に属する。

この問題で使う考え方

  • 重みの正規化と相似
  • 凸結合による座標表現
  • 半直線上の区間交差

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