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千葉大学/2016年度

千葉大学 2016年 数学 第7問解答・解説

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1問題

千葉大学2016年度第7問

数直線上の点 Q は,はじめは原点 x=0 にあり,さいころを投げるたびに以下のルールに従って移動する。Q が x=a にあるとき, ・出た目が 1 ならば x=a にとどまる。 ・出た目が 2, 3 ならば x=a+1 へ動く。 ・出た目が 4, 5, 6 ならば x=0 に戻る (a=0 ならば動かない)。

(1) 整数 a≧0 に対して,さいころを 3 回投げたとき,Q が x=a にある確率を求めよ。

(2) さいころを n 回投げたとき,Q が x=0 にある確率を求めよ。

(3) さいころを n 回投げたとき,Q が x=1 にある確率を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a=0:65108; a=1:14; a=2:19; a=3:127; a≧4:0\displaystyle \quad a=0:\frac{65}{108};\space{}a=1:\frac14;\space{}a=2:\frac19;\space{}a=3:\frac1{27};\space{}a\ge4:0\quad 。
    (2) 35+25⋅6n\displaystyle \quad \frac35+\frac{2}{5\cdot6^n}\quad 。
    (3) 625+20n−625⋅6n\displaystyle \quad \frac6{25}+\frac{20n-6}{25\cdot6^n}\quad 。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

位置0にいる確率を qnq_n、位置jにいる確率を pn,jp_{n,j} とする。1回の移動規則から、位置0では次も0に残る確率が 4/6=2/34/6=2/3、1へ進む確率が 2/6=1/32/6=1/3。正の位置では0へ戻る確率 1/21/2、同じ位置に残る確率 1/61/6、1つ右へ進む確率 1/31/3 である。したがって qn=23qn−1+12(1−qn−1)=12+16qn−1,\displaystyle q_n=\frac23q_{n-1}+\frac12(1-q_{n-1}) =\frac12+\frac16q_{n-1}, pn,1=13qn−1+16pn−1,1,pn,j=13pn−1,j−1+16pn−1,j(j≧2).\displaystyle p_{n,1}=\frac13q_{n-1}+\frac16p_{n-1,1},\qquad p_{n,j}=\frac13p_{n-1,j-1}+\frac16p_{n-1,j}\quad(j\ge2).

(1) q0=1, p0,j=0 (j≧1)q_0=1,\ p_{0,j}=0\ (j\ge1) から順に計算すると (q1,p1,1)=(2/3,1/3),(q_1,p_{1,1})=(2/3,1/3), (q2,p2,1,p2,2)=(11/18,5/18,1/9),(q_2,p_{2,1},p_{2,2})=(11/18,5/18,1/9), (q3,p3,1,p3,2,p3,3)=(65/108,1/4,1/9,1/27).(q_3,p_{3,1},p_{3,2},p_{3,3}) =(65/108,1/4,1/9,1/27). 3回で右へ進める回数は最大3なので、a≧4a\ge4 では確率0。これで全ての a≧0a\ge0 を場合分けできる。

(2) 漸化式の固定値 q=1/2+q/6q=1/2+q/6 は 3/53/5。したがって qn−35=16(qn−1−35).\displaystyle q_n-\frac35=\frac16\left(q_{n-1}-\frac35\right). 初期値 q0=1q_0=1 から qn=35+25(16)n.\displaystyle q_n=\frac35+\frac25\left(\frac16\right)^n.

(3) rn=pn,1r_n=p_{n,1} とおけば r0=0, rn=rn−1/6+qn−1/3r_0=0,\ r_n=r_{n-1}/6+q_{n-1}/3。これを繰り返して rn=13∑k=0n−1(16)n−1−kqk.\displaystyle r_n=\frac13\sum\limits _{k=0}^{n-1}\left(\frac16\right)^{n-1-k}q_k. (2)の式を入れて等比和を計算すると rn=625(1−16n)+4n5⋅6n=625+20n−625⋅6n.\displaystyle r_n=\frac6{25}\left(1-\frac1{6^n}\right)+\frac{4n}{5\cdot6^n} =\frac6{25}+\frac{20n-6}{25\cdot6^n}.

答え

(1) a=0:65108; a=1:14; a=2:19; a=3:127; a≧4:0\displaystyle a=0:\frac{65}{108};\ a=1:\frac14;\ a=2:\frac19;\ a=3:\frac1{27};\ a\ge4:0。 (2) 35+25⋅6n\displaystyle \frac35+\frac{2}{5\cdot6^n}。 (3) 625+20n−625⋅6n\displaystyle \frac6{25}+\frac{20n-6}{25\cdot6^n}。

この問題で使う考え方

  • 状態別の確率漸化式
  • 漸化式の定数解・等比和

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